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愛しのお菊ちゃん
【ホラー 官能小説】

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愛しのお菊ちゃん10-1

下着姿のお菊ちゃん


帰りしな…。
せっかくなので帰る途中のショッピングモールでケーキ屋さんに寄る僕たち。
因みにお菊ちゃんはトロフィーを抱えて、片手には賞品の商品券の入った封筒を持ってる。
家に帰ったら商品券の説明をしてあげないと…。
お菊ちゃんの好きな物に使って欲しいし。
僕へのプレゼントだったりして。
なんてニヤニヤしてる僕。

お菊ちゃんもこれでもかっとくらいに顔を蕩けさせてショーウインドウの中を見つめてる。
見た目からして美味しそうなケーキが並んでるからねぇ。
これは無理もない。

「ねぇお菊ちゃん…どれがいい?」
僕は目をメロメロにしているお菊ちゃんに優しく話しかける。

「あの赤い物は果実のように見受けられますが?」
お菊ちゃんの目はイチゴのショートケーキに釘付け。

「あれはイチゴだよ?」

「あれはイナゴの佃煮でございますか!?」
たまげたって感じで目を見開くお菊ちゃん。

「イナゴじゃないよ…イチゴ、甘い果実だよ」

「い…いちご…甘き物」
うっとり呟くお菊ちゃん。
甘い物が大好きなんだねぇ。

「あの黒い物はかりん糖にございますか?」
今度はチョコレートケーキに興味を奪われるお菊ちゃん。
「あれはチョコレート…砂糖みたい甘いよ」

僕の言葉に生唾を飲み込んでるお菊ちゃん。

「甘いの好き?」

僕の言葉にフニャッとなるお菊ちゃん。

じゃあ…いくつか買って帰って。
食べ比べしてみようかお菊ちゃん。
僕はストロベリーショートケーキやチョコレートケーキを含めて五つくらいケーキを見繕うと。
次は…。
「お菊ちゃん…下着も買って帰ろうか」

「し…たぎ?」
僕の言葉にまたまたポカンとするお菊ちゃん。

「今の世の腰巻きみたいな物だよ」

「へっ!?あ…あの」
腰巻きと聞いたお菊ちゃん。
目を丸くしたまま真っ赤になってオロオロし始めた。
やっぱ腰巻きって恥ずかしいのかなぁ。

そんなお菊ちゃんの態度にちょっと意地悪エッチな気分になってしまう僕。
「今はねぇ…男の人が選んであげたりするんだよ」
あながち嘘ではないよな。

「わ…わかりました」
顔を真っ赤にして渋々了解するお菊ちゃん。

そんなお菊ちゃんの手を引いて僕はランジェリーショップに向かった。


は…恥ずかしい。
自分で言い出したにも関わらず。
いざランジェリーショップに来てみるとムチャクチャ恥ずかしかった。

ショップの店員さんやお客さんはお菊ちゃんの格好は新感覚のお洒落と捉えているみたいで。


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