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七ノ森学園♂♀騒乱記 -咲けよ草花、春爛漫-
【性転換/フタナリ 官能小説】

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-続・咲けよ草花、春爛漫--12

5. レッツ・メイク・ラブ? 2

二年の教室はA組からC組までが二階で、D組からF組と三年A組が三階にあった。
学年間で教室がひとつ空いていることになっている。
中でも三階の空教室はほぼ物置と化し、大掃除以外は誰も立ち入らない場所だった。
だから、こういうことをするには、都合がよくなってしまう。
「す、鈴代っ」
俺は鈴代に腕を引っ張られ、例の空教室に連れて来られた。次の部誌に掲載する創作の構想を聞いて欲しいなんて言うから頷いたものの、この流れはまさか――
「お前、本当に構想を聞いて欲しいと思って俺を連れてきた……?」
「そんなわけないだろ」
しれっとして鈴代は言う。
「久々に、しようぜ」
それはもう満面の笑みで奴は言いやがった。俺は慌てて踵を返すが、すぐに肩を掴まれて教室に引き込まれる。
「だからって、ここで……」
「だっていつもここでやってたじゃん? 最近はご無沙汰だけど」
うう、それはそうなんだけど!
お前には言えない事情で、ここでするのは危険なんだよ!
だが、俺はいつもより少し強引な鈴代に戸惑っていた。うず高く積み上げられた段ボールや書籍でつくられた壁の向こう、教室の奥へと俺を引っ張って進んでいく。
「ライバル登場でちょっと焦ってんの、俺」
「ライバルって……」
鈴代の言葉に俺は眉根を寄せて首を傾げた。
「函部?」
「ん、まあ……それもあるな」
ぴたりと足を留め、鈴代は俺の方を向いた。
万年閉じられた生成りのカーテンが、鈴代の面に影を落とす。
本当に黙ってさえいれば格好いいんだけどな、と不覚にも思ってしまった。
しかしそんなことは心の中だけに留め、訊き返す。
「それも?」
「いいじゃん、そんなのどうでも」
面倒臭そうに頭を掻いて、鈴代はいきなり俺を押し倒した。
「どうでもって、あっ……おま……!」
耳元に息を吹きかけられれば、それだけで俺の思考は働かなくなってしまう。
この前の快楽を身体はしっかりと覚えていて、なおかつ、期待している。
鈴代の手が遠慮なしに俺の胸を掴んだ。
「っ!」
身体が震える。
函部よりも力強く、乳首を摘まれながら揉みしだかれた。
これに抵抗できなくなっている自分が悔しい。
「すっげ……濡らしすぎじゃん、お前」
「ば、か……」
ぴら、と鈴代がスカートを捲る。俺は顔を真っ赤にして首を横に振るが、鈴代は意地悪く笑った。
ちくしょう、どうして今日に限って短パン履いてねぇんだよ、俺!
「! ちょ、何脱いでんだお前!」
「次は本番ヤろーぜって言ったろ?」
俺は、自分で自分の顔が青ざめていくのが分かった。
ベルトを外し始める鈴代に拳を繰り出す。
「ヤらせるかよ!」
「待てよ」
しかしその拳は、あっさりと鈴代に受け止められてしまった。
「俺は本気だぞ? その気がないなら、毎度期待させるなよ」
「い、いつも嫌だって言ってるのに、無理矢理やってるのはそっちじゃねぇか……!」
「お前が本気で嫌がらないから。だろ?」
耳朶に唇が触れるくらいの距離で、鈴代は囁くように言う。
卑怯だ、こんなの。俺の言葉は尻すぼみになった。
「だ……って」
「ま、俺も可愛いミハルちゃんをそこまで困らせる程鬼じゃない」
しかし鈴代はそう言って肩を竦めてみせた。
その言葉に俺は思わず拍子抜けする。
疼いてしまった身体はざわつくが、安堵に胸を撫で下ろした。
「鈴代……」
けれど、鈴代はその瞳に一層妖しい光を灯した。
「素股で許してやるよ」
「は……ス、マタ?」
目を瞬かせる俺。満面の笑みを浮かべる鈴代。
奴のいうスマタとやらが、俺にとってろくでもないことは何となく想像できた。
そして鈴代は俺の秘所に手を這わせたのだった。


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