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〈利益の卵〉
【鬼畜 官能小説】

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〈利益の卵〉-9

(!!!!)


泣きながら男根を口に突っ込まれたその少女の様は、あの撮影の時の自分の姿に酷似していた……あのキャンディーはまさしく男根を連想させ、それにむしゃぶりつく自分は、暴力に怯えて男根をくわえる少女そのもの……そして、画面の中の男が、その男根から少女の顔面に放出した白濁液は、まさにミルクキャンディーの滴りそのものだ……。


(……嫌……嫌だ……)


美優はDVDの再生を止め、身体の震えを押さえながらパッケージの中に仕舞い込み、自分の二階の部屋に駆け込んだ。


(……………)


部屋の本棚に立てていた写真集、それを美優は改めて手に取り、一ページずつ捲って見た。
普通の、水着を着てポーズを決めた写真は確かに綺麗で、それには美優も満足している。
しかし、その中に交じるはずだった不健全な写真は、どうしても先程の映像の少女とダブって見える……。


(………パパ……)


あの映像もショックな物だったが、父親があんなDVDを所有してた事も、もっとショックな事だった。
自分と殆ど変わらぬ年齢の少女を、あろう事かレイプしている映像など……。


(……違うわよね……間違って誰かから借りちゃったのよね……パパは、あんな事なんか好きな人じゃないよ………)


頭の中で必死に整理し、父親の弁明を繰り返していた。
認めたくない、認められない……だが、どうしても先程の事は美優の頭を混乱させる……
あの映像は本物なのか?
あの少女はどうなったのか?
あの映像の中に、父親の姿が入っていたら……?

混乱が混乱を呼び、部屋で一人俯いていると、玄関から母親と妹の声が聞こえてきた。


『美優、ただいま。今から夕飯作るからね』


いつもと変わらぬ母親の声と、はしゃぎ回る妹の声が一階から聞こえる。

母親は、この事を知っているのか?

聞きたくても、それは聞けるわけがない。
父親の部屋に勝手に入り、勝手に探った事を叱られるだけだろう。
それよりも、父親や母親に嫌われる事を美優は恐れていた。
ようやく仲良くなれたのに、機嫌などを損ねて嫌われたら……?
美優は、父親の部屋に入った事を悔い、何も見なかった事にしようと決めた。



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