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〈利益の卵〉
【鬼畜 官能小説】

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〈利益の卵〉-3

『いつもの部屋に今日の衣装置いてるから、着替えてきてね』


数人のスタッフ達で、殺風景な室内に様々なボードを立てて、それなりのセットを作り上げている。
ソファーやテーブル、カメラや照明器材の設置をしながら、スタッフは美優に語りかけ、ニッコリと微笑んだ。
美優も元気に返事を返し、その部屋へと向かった。
そこはスタジオ隣の小さな部屋。
楽屋と呼ぶにはあまりに狭く、知らない人が見たなら物置部屋にしか見えない。
その中にはクローゼットと、申し訳程度の鏡、それと40代くらいの女性スタイリストが居るだけだ。


『さ、着替えてね。今日はコレよ』


クローゼットから取り出されたのは、もう飽きる程着てきたブルマだった。


『ピンクのブルマって可愛いでしょ?着替えたら教えてね』

「……は、はい」


スタイリストは部屋から出ていき、美優はまじまじと桃色のブルマを眺めた。
思春期真っ盛りの美優にとって、尻の形が丸分かりになるブルマや水着は、出来れば着たくない衣装だった。
とくに最近は発育が進み、尻や太股の肉付きが目に見えて良くなっている。
恥ずかしさも前より強く感じてしまうのは、至極当然の事だ。
しかし、仕事となれば断る訳にもいかず、その体育着に脚を通した。



『似合うじゃない。やっぱり可愛い娘が着るとイイわねぇ』

「…え…いや……そんな………」


スタイリストは一目見るなり、美優のブルマ姿を褒めちぎった。
気恥ずかしさはあっても、褒められて悪い気分になりはしない。
それがいつもの事であってもだ。


『さあ、撮影しようか?可愛い写真、いっぱい撮ってもらおうね』


スタイリストの声を背に、美優はスタジオへと向かった。
嫌になっていた仕事のはずなのに、来たくないと思っていたはずなのに、スタッフ達の言葉に乗せられ、美優は今日もカメラの前に立った。
眩しいライトが美優の全身を照らし、薄らと化粧の施されたその顔は、更なる輝きをカメラのレンズに映し出した。



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