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〈利益の卵〉
【鬼畜 官能小説】

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〈利益の卵〉-24

「好きな人なんていません。恋愛禁止でもへっちゃらです!」


真っ直ぐな瞳で、美優は力強く答えた。


『でもさ、美優ちゃんならモテるよね?……本当は好きな人いるんだろ?』

『その人のコト考えながらオ〇ニーしてるだろ?』

「お………おな…?」


度重なる卑猥な質問に、遂に美優の瞳は涙に潤んだ……真面目なやり取りなど一つも無く、真剣な想いを馬鹿にした言葉ばかりが浴びせられる……その悔しさに、もう堪える事が出来なかった。


(何なのよ、この人達……私、真面目に……真剣に話してるのに………)


見れば、会場の男女達は姿勢を崩し、美優をみながらヒソヒソと話しをしている……あまりにも失礼な態度に、美優の感情は悔しさから怒りへと変わっていた。


『え〜…じゃあココで、今までの美優ちゃんの頑張りっぷりを見てみましょうか』


頬を膨らませ、不機嫌な感情を隠そうともしない美優に気遣いもなく、司会者は勝手に進行していく。
ステージに向かって左側に、大きなモニターが埋め込まれている事に、美優は今気がついた。
その視線の先には、真っ赤なビキニを纏う美優が、画面の中で笑顔を浮かべている……と、画面は美優の胸元と尻ばかりを映し出し、産毛の一本一本までも視認出来るまでに接写していた。


(こんな画面……DVDに入ってない……)


それは美優の知らない映像だった……これまで、真っ赤なビキニでの撮影は度々あったが、こんなにも身体に接近した映像を、美優は初めて見た……確かに、力ずくで押さえ付け、美優の裸体を撮影しようとした連中であるから、こんな映像が撮られててもおかしくはない……しかし、何故この映像を此処のスタッフが所有しているのか、美優には分からなかった。

水着姿とはいえ、自分を嘲る男女達に観賞されるのは、やはり屈辱感を覚えるものだ……そして美優は、決定的な映像が有る事を知る事となった。


「!!!!」


カメラの前で俯せになる美優。その瞬間に、ビキニは胸元から僅かに離れ、小さな突起物の存在を露わにした。


(み……見え…て…る……)


笑顔を浮かべる映像の美優は、自分の胸元が曝されている事に全く気付かず、カメラマンの指示のままに、その姿勢を保持していた。
首を傾げたり、舌を出してウインクしたり……桃色の果実を露出したまま可愛い仕草をとる美優は、ネットで少女趣味の男達の欲望に応える“みゆう”そのものだ。


「と、止めてぇ!!ちょっと見ないでよ!!」


ステージ上で喚く美優の声をBGMに、モニターの中の美優は、はしたない姿を晒し続けた。


『おぉ!今度はトイレの中ですか!!』

「な…なんでこんな…だ、駄目ぇ!!映さないでぇ!!」

『元気にオシッコしてんなあ。よっぽど我慢してたかな?』




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