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〈利益の卵〉
【鬼畜 官能小説】

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〈利益の卵〉-13

(……撮られる……)


言われるがままに椅子に踵を下ろすと、カメラマンは美優の周りを占拠し、耳障りな音を発ててシャッターを切った。

水平に寝そべり、両足をなだらかに下ろした姿勢……それは、美優の股間の膨らみを否応なしに現させていた。


『プールで泳ぐみたいにさ、足をバタバタさせてみてよ』

『ほら笑って。バタバタってして……元気イイねえ』


美優の表情は少し強張っていた……それは両足のバタ足運動からくるものだけではない。


(なんでこんな事させるの…?……嫌だよ……)


不自然な姿勢や運動をリクエストし、それを撮った写真と映像は、写真集どころかJrアイドル雑誌にも載りはしていない事を美優は知っていた。
その事は前から不思議に思ってはいたが、さほど気にも留めてなかった。
しかし、父親の隠し持つDVDを見てからは、自分の日の目を見ない写真などがどうなっているのか、気になって仕方がなかった。

お蔵入りとなった自分の写真や映像の《使われ方》を、美優は知りたかった。
自分のファンとはどんな人達なのか、それも知りたかった。

ここにいるスタッフやカメラマン、それと所属事務所に対しての不快感・不信感は強まるばかり……だが、そんな不満を大人達に口に出来るほど美優は強くない……いつも自分の感情を押し殺し、その身を委ね、まるで見世物のようにポーズを決めるだけだった。



『そうだ、ファンの人達がさ、美優ちゃんのニックネームを考えてくれてたよ』

『みっちゃん、みゆちん、みゆゆ……どれも可愛いよね』


バタバタと足を動かしている美優を見つめて、スタッフ達は話し掛けた。
だが、少し硬い笑顔を取り戻した美優の顔など目もくれず、汗ばみ始めた身体ばかりを見つめていた。

少しばかり小さめな水着は、バタ足運動に擦れる股間に食い込み始め、美優の秘肉の形を浮き上がらせていた。
通常のスクール水着は、少女の身体のラインなどを目立たなくする為、その布地は厚く、中には当て布が縫い付けられている。
今日の美優の着させられた水着は、形はスクール水着であっても、その作り方はまるで別物だった。
布地は薄く、胸周りと股布の部分には当て布すら無い。



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