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てき屋のマコ
【コメディ 官能小説】

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てき屋のマコ4-2

キャア―――。
やめてぇ―――。
テレビの画面から抵抗を繰り返す若い女の子の声が響いてくる。
「す…すげぇな…」
「へ…へい…」
マコとナンシー。
二人ともチャカし合う事も忘れ。
DVDが再生される画面を食い入る様に見つめていた。
二人が見ているDVD。
それは某有名アダルトビデオメーカーの海岸を舞台にした痴漢物であった。
ノンフィクション風の作りではあるが。
もちろん100%のヤラセだ。
これで変態の手口を研究するつもりの二人。
しかし、その迫力、エロさに瞬きも忘れて見入るマコ。
ナンシーに至ってはさっきから生唾を飲み込みまくっている。
そして所々スッキプや早送りして数本を見終えた時。
「や…やばいな…コレ」
マコのド派手で勝気な瞳は霞がかかった様になっていた。
「へ…へい」
ナンシーの瞳も同様であった。

他のヤツも借りてきやす…そう言ってフラフラと部屋を出ていったナンシー。
「ああ…」
マコは心ここに在らずっといった感じでその姿を見送る。
そして、そそくさと新たな一枚をセットして画面の痴漢映像に食い入るマコ。
ゴクッ――。
ひときわ大きな音を立ててマコが生唾を飲み込む。
そしてミッキーを抱いたまま。
マコは右手だけミッキーから離すと。
あぐらをかいた自分の股間をまさぐり始めた。
夏用の薄いピンクのスウェット。
そのスウェットの生地越しにも自分の股間が熱く蒸れているが判った。
その蒸れの中心。
スウェットに微かに刻み込まれた筋を指先でなぞり上げるマコ。
「はぁぁ……」
マコの口から熱い吐息が漏れ、その両目はトロンとしてきた。
そして。
なんとなく触っていた感じの指先に。
しっかりと意思を持たせ。
ピンクの生地をふっくらと盛り上げている柔肉。
そこに円を描く様に右手の中指を擦りつけるマコ。
「ん…んん…ん」
目を細め依然、画面に釘付けではあるが。
その閉じた口の奥からは吐息とは明らかに違う。
途切れ途切れの音が漏れ出す。
右手の中指もさっきよりも強い動きで。
ふっくらとした肉の中央の筋を擦り上げている。
「あぁぁ…」
その筋の上部に位置するマコの敏感な場所。
そこに指先が触れた瞬間…マコの口から震える様な声が漏れ出た。
その声が合図になった様に。
自分の膝の上からミッキーのヌイグルミを優しく下ろすマコ。
そして左手は自分の胸をまさぐり。
右手はスウェットのズボンの中に忍び込ませた。
その両手の指先を動かすマコ。
「んん…うんん…」
控え目な声を漏らすマコだが。
その眉間には喧嘩の時に凄む時は別の種類のシワが刻み込まれている。
そしてスウェットの中の右手の指先をひときわ激しく動かすマコ。
薄い感じの下唇をグッと噛んでいる。
「んはっ!」
堪り兼ねた様にその口を開くマコ。


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