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『武骨くんと鎖骨ちゃん』
【フェチ/マニア 官能小説】

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『ツンデレちゃんと硬派くん』-11

なおもくすくすと笑いながら、なんでこんな上機嫌なんだろ私、と、今度は自分自身にも違和感を覚える。

「…安全日…か。
…そっか」

「ふふっ、やだ、洸太郎くんたら、なんか残念そう。
結婚願望、強いの?それとも、子供好きとか?」

洸太郎は、なんとも複雑な表情をしている。

「まぁ…子供は好き、だけど…。
あ〜悪ぃ、おれ、ちょっとパニクッたみたいだ。
いきなりヘンなこと口走って、ごめん!」

やっと我に返った洸太郎に強く謝られて、慌てた李湖の口から、その気持ちは、自然に飛び出てきた。

「うぅん、いいの、気にしないで。
私も、嬉しかったから」

…―あれ、嬉しかったんだ、私。
…"責任取る"って言われたこと…

洸太郎の方も、それを聞いて少なからず驚いていた。

「へー、珍しく素直じゃん。
嬉しいなんて言っちゃって、いいワケ?
おれんトコに、嫁に来る?」

すっかり調子を取り戻し、ニヤニヤとツンデレをからかってやると、李湖は夜目にも真っ赤になったのが分かった。

「んなっ、珍しくってなによ!?
洸太郎くんこそ、硬派だと思ってたのに…
鎖骨フェチだとか、あっさり責任取るだとか言っちゃって!
なんで私とシたいのか、全然分かんないよ」

悶々と胸の中でくすぶっていた疑問を洸太郎にぶつけてみると、今度は洸太郎の方が真っ赤になってしまった。
そして、そのまま何も答えずに、李湖の手を引いて、本来の目的地へと足を速めたのだった。


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