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腹違いの妹・冨喜代
【兄妹相姦 官能小説】

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腹違いの妹・冨喜代-5

「ありがとう、話してくれて。…正直、ショックだけれど、嫌な感じはしないわ。明美姉さん、幸せだなぁ…兄さんにそんなにも愛されて。うぅん、心配しないで、誰にも話さないから…」
少し間をおいて言う。
「…羨ましい。いまの私の気持ち、明美姉さんが心底羨ましいだけ」
そして、続ける。
「姉さんは、兄さんにとっては妹だけど妹じゃないのね。…女なんだ。…そして、私…私はただの妹なんだね、きっと」兄の顔をじっと見詰める。なぜか突然涙腺がゆるんだ…。
涙が湧き出てきて頬に伝わる。

どうやら冨喜代には、他の思いがあるようだ。僕と明美のことを聞いて不快感を示すことはなかったし、秘密を誰にも言わないことも約束してくれた。
そして、明美のことが羨ましいと言う。嫉妬に近い気持ちがあるというのか…。
冨喜代の視線を感じてふと顔を見ると、眼にいっぱい涙を溜めている。それが一筋こぼれた。
これまでの会話と合わせ、明確に悟った。
(冨喜代も僕に抱かれたがっているのだ…)最初に出会ったときの冨喜代があまりに幼く、また、ずっと明美しか見ていなかったから、まったく気がつかなかった。
(冨喜代、僕は明美が妹だからこそ好きなんだ。そして、今、気づいた。…冨喜代、お前も好きだ)
やはり、もうひとつのことも話さなければ…。



「…冨喜代、ボクにはもうひとつ秘密がある。明美にも言えないことだ。これを聞くと、ことによると嫌われるかも知れない。…でも冨喜代にだけは話す」
僕は、真知子のことも話した。実の兄妹であるにも関わらず愛し合い、もう何十年も体の関係を続けていることを…。ただ、真知子も明美のことは知らない。もちろん、話せないのだ。
二人とも妹であることをはっきり認識した上で好きであること、ただ、真知子と明美だけであること。…そして、真知子と明美の似ているところと違うところも話した。
冨喜代は目を見張るようにして聞いているが、そこに嫌悪の表情はなかった。
それに力を得て、最も重要なことを告げる。
「冨喜代、ボクはお前も好きだ。今日、出会わなければ気がつかなかったかも知れないが、今ははっきりと分かる。お前には、真知子と明美…二人と同じものを感じる。…きっと血が呼び合うのだと思う」
冨喜代が小さく頷く。
「そして、お前だけがボクの全ての秘密を知った。冨喜代、今夜ボクに抱かれてくれ。…でないと」
冨喜代は、次の言葉を待たず、はっきりと同意した。

兄さんは、真剣な表情をして、もうひとつの重大な隠し事を告白してくれた。
思いがけないことに、正真正銘の実の妹、真知子さんとも愛し合っていることを…。そして、それは明美姉さんよりも前からであったことを。
異常なことであると頭の中では考えても、不思議なことに、まったく嫌悪感は湧いてこなかった。
妹を他人として見做すのではなく、妹だからこそ愛している。なおかつ、妹なら誰でもというわけでもないのだと言う。よくわからないが、きっと遺伝子の中に同じ何かを持っている兄と妹ということかも知れない。
最後に、とうとう嬉しいことを言ってくれた。…私を好きであると。
そして、今夜、私を妹のまま抱いてもいいか、と訊いてくれた。
もちろん、私はそのつもりでN駅まで乗り越したのだ。
でも、まさか、その願いが本当にかなうとは…(あぁ、兄さん、兄さん)。
もうすでに、私の女の中は愛液で溢れていた。座っている椅子に染みができているかも知れない。
「兄さん、嬉しい。…今夜、私は兄さんのものになるわ。血の繋がった本当の兄さんだけど、ずっと抱かれたいと思っていたの」





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