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淫媚汁レディEP2カンちゃんの逆襲
【SF 官能小説】

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淫媚汁レディEP2カンちゃんの逆襲3-1

「はかせ〜!帰ったぞぉ!」
私がご機嫌で研究所に帰ると…。
「アワワワワ…」
じじいがアワアワとしながら何かを隠した。
なんだ?なに隠した?
じじいは結構な大きさの物にシーツをかけて何事もなかった様に口笛を吹いている。
「なにやってんだよ!」
私はじじいを押し退ける様にしてシーツをひったくった。
「!!!」
シーツの下には瞳を閉じた女の子。
じじいはついに女の子を誘拐しちまったのか!?
でも…この顔は…。
前田のあっちゃん!?
「じじい!なんだこれは!!」
私は見えない顔で睨みを効かせた。
「いや…その…」
じじいはモジモジしてやがる。
「何なんだ!?」
私は妖精さんの手でじじいの胸倉を掴んだ。
「キュ…キュート…」
「キュート!?」
じじいは顔を真っ赤にしてやがる。
確かにあのドラマは面白かったけど…。
じじいもじじいのくせにあんなドラマ見てたのか!?
んで…真似てロボットを造ったの?
凄い才能の無駄使いだよな。
しかし…造っちまったもんは仕方ない。
私はじじい製のキュートをマジマジと見つめた。
見れば見るほどあっちゃんに似てるなぁ。
あっちゃん…カッコいい〜の方ではないからな!
「こ・れ・は・うご・くの…かな?」
私は思わずキュートの真似をしちゃった。
「奥歯に起動スイッチがあるけど…」
「そうか…」
私はニタニタと笑いながらじじい製キュートの口に指を伸ばした。
「あぁぁ!まだダメだよ!」
じじいが慌てて見えない私を止める。
そうか…透明のままキュートを作動させるのはうまくないかもな。
それにしてもよく出来てるなぁ。
「しっかし…じじい意外な才能だな…あっちゃんソックリだぞ」
絶対にキュートは自分の物にすると決めた私は結構機嫌が良くなってきた。
「うん…前にカンちゃんと恋人ロボットを製作してたから…」
なんだぁ!?じじいとハゲでそんな事してたのか!
その時だった。
外から大型の機械の起動音とズシン…ズシン…と言う地響きが聞こえてきた。
「まずい!カンちゃんにバレたかも…」
じじいはアワアワと泡を食っている。
「カンちゃん!?」
「うん…あれはカンちゃんのヴァンツァーの音だよ!」
バンツァーって!お前らどんな研究してんだよ!
「…てか!何でバレんだよ!」
私はじじいの上半身をグァワン…グァワン…揺さぶってやった。
「研究室ナウって感じで呟いちゃった」
じじいは涙目に涙目になっていやがる。
その時だった。
「ポンちゃん!キュートは俺のだぞ!返せ!」
外から例の坂○敏也声が聞こえてきた。
野郎の狙いはやっぱキュートか!
なら…ヴァンツァー相手に一戦交えなくてならない。
私は追加の『ミエナクナ〜ル』と『アッタカクナ〜ル』を飲み干した。


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