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チョコレート・デイズ‐りくとリナ
【学園物 官能小説】

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チョコレート・デイズ‐りくとリナ‐ 2-2

泣きながら久美が話した事はこうだった。
久美がホテルに行ったのは事実だが相手は久美の交際相手であった。
そして、その交際相手と言うは久美が通う塾の講師をしている社会人であった。
ただホテルに入るところを体育教師の大島に見られた。
久美はその相手と真剣に交際していると大島に申し開きした。
しかし大島は自分ともホテルに行けば黙っていると…教師にあるまじき事を言い出したのだ。
当然、久美は拒否した。
その結果…大島が言い出したのが久美の援交疑惑だった。

「そ〜言うコトかぁ!」
リナの可愛い顔がにわかに厳しくなる。
「エロ島の奴許せねぇな!」
元々迫力のあるりくの顔も更に迫力を増している。
「ホントっスよ!」
バニラにしてもしかりだった。
「りくさん…リナさん…私…どうしよう…」
久美は嗚咽を上げて机につっぷしてしまった。
「どうするよ…リナ」
りくが怒りに燃える瞳をリナに向ける。
「当然…エロ島の野郎…ただじゃおかねぇよ」
リナが可愛い顔に不敵な笑みを浮かべる。
「だよな!」
りくもニヤリと笑って応えた。
バニラはそんな二人を頼もしげに見つめいる。
「で…どうする?」
「耳貸せ…りく」
りくとリナはヒソヒソと大島を懲らしめ久美を救う術を打ち合わせだした。
「それで行こう!」
リナの話にりくがニンマリと微笑む。
そして同じ話をバニラに耳打ちするリナ。
「うちっスか!?」
話を聞いたバニラが垂れ目メイクの瞳を見開く。
「そんだよ!」
りくがちょっと意地悪げな笑みを浮かべる。
「頼んだぞ…バニラ」
リナも同様だった。

「ったく…うち…こんな役ばっかだよ…」
バニラはぶつぶつと文句を言いながら廊下を歩いている。
履き潰した上履きの音がペタペタと響く渡り廊下には他に人影がなかった。

「大島せんせ〜いますかぁ?」
バニラは体育教官室の前で気だるそうに大声を出した。
ガチャ…。
体育教官室のドアが勢い良く開く。
「おお…どおした?」
頭がハゲ上がり腹の出た…獅子舞いの獅子の様な顔をした中年男がニヤニヤとスケベったらしい笑みを浮かべる。
「あの〜うち…体育が赤点っぽくてぇ…大島せんせ〜に相談すれば何とかなるって聞いたんですけど…」
バニラは出来る限りの愛想笑いを浮かべた。
ピンクのブラが透けたブラウス。
チェックのミニスカから伸びた太腿。
未だにルーズソックスを履いている脚。
「まぁ…何とかなるがなぁ」
大島がバニラの身体を舐め回す様に見つめながら答えた。

大島に今から体育の補習をやると言いわれ…バニラは体育倉庫の隅で渡された体操服に着替える羽目になった。
「げっ!何だよコレ!?」
渡された体操着は上は通常の白Tシャツ、下は今では使用されていない濃紺のブルマであった。
しかもブルマに至っては他の生徒よりややお尻の大きいバニラには明らかにサイズが小さかった。
しかし…リナの立てた作戦の為には仕方がない。
バニラは恥ずかしさと大島への怒りを堪えて体操着に着替えた。


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