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チョコレート・デイズ‐りくとリナ
【学園物 官能小説】

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チョコレート・デイズ‐りくとリナ‐ 2-1

バニラ

「リナさん…りくさん…ヤバいッス!!」
ある日の朝…珍しくリナとりくが朝イチから学校に来ていると。
大場由紀…通称バニラがリナとりくの教室に血相を変えて飛び込んで来た。
バニラはリナとりくの一学年下だった。
りくやリナと同じギャル仲間だが金髪巻き髪に肌は美白命と言った感じの…俗に言う白ギャルだった。
勿論…メイクに関してたれ目メイクがバッチリでいつも右目の下に小さなハートマークのシールを貼っていた。
体型はリナとりくの中間くらいだが…胸に比べてお尻の方が大きかった。
ちなみにリナとりくとは中学からの後輩で二人には大変よく懐いていた。
リナもりくも色々な意味でバニラを可愛いがっていた。
まぁ…その分、オモチャの様に色々いじり回しているのも事実だが。
とにかく…学年が違うとは思えない程仲は良かった。
「どうした?バニラ」
「あによ…」
『キ○コの山』と『タ○ノコの里』をそれぞれ摘んでいたリナとりくがかったるそうにバニラの方を見た。
「朝イチでおやつ食ってる場合じゃないッスよ!」
バニラはのんびりムードの二人を余所に一人焦っていた。
「久美が学校…クビになるかも知れないって」
久美とはバニラと同学年でリナやりくとも幼なじみではあった。
バニラと違い真面目な久美はリナやりくとは余りツルまないが…。
ソレでもソレなりにリナもりくも…久美の事を目にかけていた。
「あぁ!?」
「なんで!?」
確かにリナもりくもおったまげる様な話であった。
リナもりく、バニラ等なら学校をクビになる要素は有り過ぎて話は判る。
だが…久美に関して言えば小さい時から近所で仲良くしてたとは言え。
リナやりくとは違い真面目でクラスの委員長まで務めいた。
「あいつ…何やったの?」
りくが心配そうに身を乗り出す。
リナも同様だった。
この二人…素行は決して良いとは言えないが仲間を思う気持ちは立派な物を持っていた。
そして…全く系統の違う久美をも仲間と思える心の広さも持ち合わせていた。
「なんか…援交したって…」
バニラが気不味そうに口篭った。
「まさかぁ!!」
「あいつがぁ!!」
口々に驚きの声を上げるリナとりく。
援交自体は取り分け驚く事では無かった。
りくやリナ、バニラもたまにやっている。
ただ久美と援交と言う言葉は結びつかなかった。
なんせリナ達の援交を諫めていたのは…他でもない久美であった。
「で!久美は?」
リナはバニラに掴みかからん勢いだった。
「まだ…ガッコの方からは何も言われてないみたいで…教室にいると思います」
バニラはジタバタとしながら答えた。
「いくぞ!リナ」
「おぅ!」
二人はさっきまでダラダラムードとは一転して…スカートが捲れ上がるくらい、慌ただしく教室を飛び出して行った。

久美は教室でポツンと座っていた。
「久美!」
「どういう事だよ!」
その教室に飛び込む二人。
「リナさん…りくさん…」
リナとりくの顔を見た久美の目にみるみる涙が溢れてきた。


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