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『武骨くんと鎖骨ちゃん』
【フェチ/マニア 官能小説】

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『武骨くんと鎖骨ちゃん』-8

「…んだよー、遠い方のコンビニなら、もっと本気出すんだったなー」

ザッザッと歩く音とともに、サークルの仲間が近付いて来る。

「何言ってんだ、あれがお前の精一杯だろー」

「あ、ヒドイっスよ先輩!
自分だってビリから2番目のくせにー」

やっと、李湖に、耳を澄ます余裕が出はじめた時だった。

「…おれ、鎖骨フェチなんだよね」

いきなり、耳元でボソッと、洸太郎が話し始めた。

今の李湖の格好は、タンクトップに、肩まで大きく開いたオフショルダーと呼んでも良いくらいのトレーナー、下はジャージのパンツだった。
確かに、李湖の美しい鎖骨の映える服装だった。

「こんなカッコで、おれの好物を見せびらかされちゃなぁ…」

…べろり…

「…ふっ、ぅん!」

いきなり、肩口を舐められた。
李湖はまだ口をふさがれていて、苦しげな音しか出せない。

…ちゅ、…かりっ

そのまま、右肩を吸われたり噛まれたり…。
膝が、がくがくと揺れる。

「さぁーて!行くべ!」

買い出しの二人組が、確実に今、真横にいる。

でももう、息苦しくて…
あう、と口を開こうとする。

「…!、ふぐぅっ…」

わずかな空気と共に侵入してきたのは、二本の武骨な指。

…―くちを、犯される…!
と思った途端、李湖の脳内はスパークして…

「…んっ、ふ…」

くちゅ、と舌を絡めてしまった。

洸太郎が、ぐっと腕の締め付けを強くすることで、それに反応する。
同時に、肩の上の戯れも止まった。

李湖の舌は、本能に従って動いていた。
武骨な指を、ぬるり、と撫であげ、くちゅり、としごく。
唾液を塗りつけたかと思うと、きつく吸い取り、のどの奥まで引き寄せたかと思うと、軽く歯を立てながら押し出す。
それはまるでフェラチオのようにいやらしくて。

洸太郎はたまらず、腰をぐりぐりと押し付けながら、また目の前の肩にかぶりついた。
こんなに凶暴な気持ちになったのは初めてだ、と頭の隅で思いながらも、欲望に流されるのを止められない。
口に含まれていない方の手は、好き勝手に李湖の体をまさぐる。
ウエストを撫で、ふとももを這い、胸を荒々しく揉んでしまう。

ぎゅ、と胸の先端と思われるしこりを、服の上から摘まんだ時だった。

「…ふああぁっ!」

ちょうど、くちびるから指が抜けた瞬間のことだったので、矯声も吐き出されてしまった。
思いのほか響いたその声に、二人ははっと我に返った。


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