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私の柔らかい部分に…
【OL/お姉さん 官能小説】

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私の柔らかい部分に…-8

「あっ…私…
そろそろ帰る。」

「えぇ!もう帰るの?
さみしいなぁ…」

「電気消えちゃったし…残念だけど…」

そしたら、ちくわじゃない方が声をひそめていう。

「部屋…おいでよ。
急がへんやろ?
袖すり合うも多少の縁っちゅうやんか。」

そしたら、ちくわが目を剥いてまた[ えぇっ!! ]と相棒の方に向き直る。

また、それがなんとも妙に可笑しかったのだ。
… … … …

電車を降りてから一時間と半。
私は大阪から出張でやって来た彼らの宿泊するビジネスホテルの一室に上がり込んでいた。


さっきの話で新潟に出張した時に広告を見て呼んだデリヘル嬢をホテルのフロントに見つかって相棒はニューハーフなんだと言い切った話じゃないけれど、この時間にツインに三人入っては人目がある。

私は片方と先に部屋に入って、ちくわ顔はコンビニで買い出しに出るという作戦をとった。


ビジネスホテルの部屋はあまりに素っ気ない。

狭い部屋にシングルベッドが二つと小さなテーブルセットがあるだけであとは通路しかない。

部屋に入って真っ先に私はトイレを借りた。

カラオケでトイレに立ったきりだったからかなりもよおしていて、笑って油断したら漏れるんじゃないかと本当に思った。

カラオケのトイレ…

思い出しても腹立たしい。
まったくどいつもこいつも、電話中の泉さんさえ腹立たしい…

本当は私も思っていたのだ。

名前も知らない行きずりのこの二人だったら、後腐れもない。

大阪から来たんだったら、なおさらもう会う事もないだろう。


性欲の処理にはうってつけじゃないの…

二人の男でも相手してあげるわよ。
それはいいんだけど、乱暴な事をされないかだけが心配だった。


私だってヴァージンってわけじゃない。

初体験は高校の彼…

わりと早い方だと思う。
ただ、その後がどうもよろしくなくて男日照りなのだ。


トイレから出て来たらちくわも無事に帰還して酒盛りの準備が整っていた。

小さなテーブル一杯に広げて、つまむ物が乗り切らない。
乗らない分はベッドの上に広げた。

質素でゴージャスな宴席だ。


イスは二つしかないのでひとりはベッドに腰掛ける。

トイレで私は二回水を流した。
狭い部屋だし、そんなのエチケットだけれど、ちくわ顔がオナラしました?なんて聞いてきた。


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