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つゆだく
【フェチ/マニア 官能小説】

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つゆだく2-1

もうすぐ店です。
私はスラックスのファスナーを半分くらい閉めると業務に戻りました。
これでもまだ注意して見ればベージュのショーツは見えます。
カウンターの席に座ったお客さんは全員が男性です。
みんな興味がないフリを装いながらもその視線の先は私の股間に向いていました。
私の胸は異様な程昂ぶっていました。
恥ずかしいと思えば思うほど感じてしまうなんて…私はとんでもない変態になってしまいました。
そんな私に更に追い討ちをかける様な事が起こりました。
私と同じアルバイトで武藤君という男性のフリーターがお店にいるんですが。
この武藤君…私より二歳年下ですがよく喋る男であんまり見てくれも良くないんですが結構なナルシストで私の嫌いなタイプでした。
この武藤君がその日は私と同じAカウンターの担当だったのですが。
私の休憩明けからちょくちょく私にぶつかってくるんです。
狭い店内ですから仕方ないと言えば仕方ないんですが。
ただ、そのぶつかり方が何となくお尻をスッと撫でていく様ないやらしい感じなんです。
それが数回も繰り返され…十回近くになった時には私は武藤君がわざとやっている事を確信しました。
すれ違い様に武藤君がこっそり私の股間を撫で上げていったのです。
その相手が嫌いなタイプの武藤君の為…嬉しくはないのですが変態になりかけている私の身体はムラムラと反応してきてしまいました。
これ以上こんな事を続けられたら私…おかしくなってしまいそうでした。
ただ面と向かって“やめて”とも言えない私は注意して武藤君を避けていました。
ただ…それで諦める程、武藤君はヤワな相手ではありませんでした。
「福田さん…ファスナー開いてるよ」カウンターの袖の辺りにいる時に武藤君がそっと私の耳元で囁きました。
私はギクッとして慌ててファスナーを直しました。
わざと半開きにしていたファスナーですが武藤君に指摘されるとは思いませんでした。
私の顔はカァーと熱くなりました…きっと真っ赤になっている事でしょう。
「ベージュのパンツ…見えちゃってたよ…」武藤君はわざと私を辱める様な事を囁きます。
私はおもむろに不快感を露にして武藤君から距離を取りました。
距離を取った理由は不快感だけではありません。
もし今触られたら…私は熱い吐息を漏らしてしまうかもしれない。
それくらい身体が熱く火照っていたからでした。
私が距離を取っても武藤君は諦めていませんでした。
「福田さん…“つゆだく”」
「なっ…!」私はハンマーで頭を殴られた様な思いでした。
小刻みに震える私の顔を見ながら武藤君はニヤニヤとしています。
私の芽生えたばかりの変態性に気がついている…そんな顔でした。
“なんで…なんで…”私は牛丼を持ったまま呆然としていまいました。
「お客さん…待ってるよ…」武藤君に急かされ私は我に返りました。
その後…何事もない様に業務を続けた私ですが頭の中は“どうしよう…どうしょう…”その思いでいっぱいでした。
幸い業務中はそれ以上の事を武藤君も仕掛けてこないで…私は乱れる事なく業務時間は終了しました。
ただ業務時間が終了すると新たな問題に直面しました。
事務所兼倉庫の鍵が戻ってきていません。
誰かが今の時間…事務所兼倉庫にいる為ですが。
今のシフトを見ても事務所兼倉庫に居るのは先にあがった武藤君しか考えられません。
私は何とも言えない重い足取りで事務所兼倉庫に戻りました。
「あっ!福田さん…お疲れさま」私はドアを開けるとニヤニヤと武藤君が迎えてきました。


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