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俺の娘
【父娘相姦 官能小説】

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〜エピローグ〜-1

7月31日。

約束の日、そして夏祭りの日。

いよいよ家族が再会する日が来てしまった。
早貴との最後の行為を終えた後に約束して、そして気が付けばもう当日で・・・
最後にもう一度だけするという大事な約束の直後に、もっと大事な約束をしたのだ。

夏祭りがあるのを知った時にまさかそれが再会の待ち合わせ場所になるとは思わなかった・・・
特に意識しなかったとはいえ、予測出来なかった。

「ひれいらねおとうふぁん!ほら、花火!」

隣で焼きそばを頬張り、栗鼠の様に頬を膨らませている早貴。
不安と期待が混ざった複雑な気持ちの俺とは違い、なんとも肝の座った娘だ。
俺とは違って時間を見つけては電話してたから、あまり緊張してないというのもあるだろうが。

「上がったか?見てなかった」
「何してんのお父さん、ちゃんと見てなよ〜」

さっきから変な汗が出続けている。
大丈夫だ、俺は父親だ、また家族と話せる。大丈夫だ、何も心配無い。

「それにしても、向こうにも都合があるだろうに、よく承諾してくれたよな」
「本当だね。お父さんいつもそう、相手の都合なんてちっとも考えないんだから」

そうだな。いつも俺は自分勝手だ。
しかし、今日は外せない。その後の家族の運命を変える、とても大事な日なんだ。
自分で会うと言いながらこの日を逃したら済し崩しにもう会わなくなるだろう・・・

「お母さん、レパートリー増えたって。得意な和食がもっと得意になったんだよ」
「へえ・・・そうか」
「お兄ちゃん、来週フットサルの試合があるんだって」
「知らなかった。そんなのやってたのか」
「もうなんにも知らないんだから。仕事の同僚でチーム作ったって言ってたよ」

・・・知らない。
息子の勤務先は知ってるが、殆ど話した事がない。
たまに電話しても会話が5分も続かなくて、挨拶と明日の天気くらいしか話さなかった。

早貴はきちんと家族みんなと繋がっている、しかし俺は父親でありながら・・・やれやれ。
もし今日会わなかったら、本当に家族がバラバラになってしまったかもしれない。
いろんな事を忘れかけている。完全に思い出せなくなるのも時間の問題か・・・?

やはり来るべきだったな。俺の決断は正しかった。
少し前の俺なら会う日も早貴に決めてもらったかもしれない。


「あ、また花火!」


夜空が幾つもの火の玉に焼かれ、彩られていく。

「・・・さ、早貴?」

不意に肩に重みを感じ、見ると早貴が頭を乗せていた。

「お母さん達が来るまでこうしててもいい?」

微笑む姿は可愛らしく、でもどこか儚げに見えて、思わず手を握り締めていた。
少し驚いた様だがすぐに笑い、目線を夜空へと写す早貴。

「いっぱい上がってるよ、お父さん」
「綺麗だなぁ・・・」

そういえば、最後に家族で祭りに行ったのはいつだったかな。
沢山いる家族連れを見ているうちに、記憶の奥底に埋もれた思い出が甦ってきた。


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