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〈価値観〉
【鬼畜 官能小説】

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〈価値観〉-25

「も"あ"!!!も"があぁぁッ!!!」


宙に吊られた自分の姿が、目の前の巨大な鏡に映っている……革のブラジャーに絞られ、楕円形に垂れ下がる胸肉や、ギャグを噛まされて鼻の下を伸ばした間抜けな泣き顔も、そして楽しそうな男達の姿も瞳に飛び込んでくる。

富代は、喚き散らして四肢をバタ突かせ、この恐怖から逃れようと足掻いた。 すると口を開けたまま捩れた牝穴から、残留していた修二の精液が垂れ、糸を引いて滴り落ちた。
さながら、蜘蛛の巣に絡み付いてしまった蝶々のように、パタパタと羽ばたいているが、その蝶々には何時も悲惨な末路が待っている……。


『見ろよ修二君、あの情けないザマを』

『上と下の“口”からダラダラ垂らしてよぉ。汚い奴だ』

『あれがアイツのホントの姿だろ?本性だよ』


大袈裟な笑い声と、蔑みの言葉が部屋中で起こり、無様に泣いている富代を責める。
ギャグを噛まされ、鼻の下を伸ばした顔で、涙とヨダレを垂らす姿は修二の興奮を更に高めた。


『あ〜汚え……その汚え顔、よく見えるように上げさせてやるか』

「む"がは!?んがぁぁぁ!!!」


鼻水を垂らす鼻に、非情の鈎を架け、その鼻鈎はV字に拡がるように、それぞれの紐は肩の縄に結ばれた。


(か、顔が……私の顔が壊れるぅ!!!)


麻縄に結ばれた紐は、クルリと輪を作って結わえられ、その部分を滑車のように使い、鼻鈎は容赦無く引き上げられた。
もう頭を下げる事も、見たくもない自身の姿を映し出す鏡から、顔を背ける事も出来ない……多少なりとも異性を魅了する顔は、跡形もなく崩壊した……。


『!!!!………うは…うはははは!!!!』


修二は、富代の吊り上げられた顔を見て笑った。
それは何も可笑しくて笑った訳ではない。

奥まで見える程に鼻穴を拡げ、眉間を苦悶に歪めて涙を流し、鼻水とヨダレを垂れ流しているその顔こそ、修二の思い描いていた富代の真の姿だった。

人目も気にせず孝太郎とイチャ付き、鈴の鳴るような声色を作り上げ、可愛い女性を演じる女の本性は、所詮は色欲に塗れてヨダレや愛液を垂らす、下等な《牝》でしかない。

顎を突き出して吊られた顔面は、人間としての尊厳も、何の知性も感じられないただの《家畜》だった。
全てを暴かれた富代の姿に、修二は冷たい視線を浴びせ、心の底から笑い叫んだ……。



『お?修二君に笑顔が出て来たね。気分が晴れたかな?』

『……フヒヒ…まだまだですよ……僕の女神を侮辱した罪は、これ位じゃ……』

『でしょ?そうですよね!修二君の怒りが収まるまでヤリましょうよ!!』


男達は修二を持ち上げ、それに修二は呼応する。
その高まる異常な興奮から、富代は逃げる事も出来ず、黙って聞いているしかなかった。


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