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小太郎
【家族 その他小説】

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星空の小太郎-1

うう・・・胸が重い。苦しくて眠れない・・・

まさかこれが金縛りってやつなのか?この歳にして初めて経験したぜ。

怖くて目が開けられねぇ、いったい何がいるのか・・・



「わん!わんわん!」



うぉぉおお犬のお化けか!勘弁してくれ、只でさえ実物の犬にすら手を焼かされてるってのに。

この上更にあっちの世界からうちに転がり込んでくるなんて冗談じゃないぞ。

でも、なんだかこの犬、どっかで聞いた様な鳴き声だなぁ・・・



「わうん!わうわう!」



突然顔面をぬめりとした感触が走り、思わず目を開けるとそこには

・・・タオルケットにどっしりと構えた小太郎がいた。

このバカ、寝てるご主人様の上に乗っかるとは何のつもりだ!



「わんわんわん!わんわん!」



ひょいと俺から降りて、窓ガラスを引っ掻き始めた。

こらこら、うちの中を爪とぎにするなと何度も言ってるだろうが。

少しくらいはご主人様のいうことを聞きなさい。



「お、おい小太郎!何してるんだ!」



すると小太郎は器用に窓ガラスを横に引っ張り、網戸にしてしまった。

暑いから開けたままだったんだ、すっかり忘れてたぜ。

さらに網戸まで引っ張り完全に開いた状態にしてしまった。こんな夜中に悪戯するなっての。



「・・・・・・・・・」



急に座り込んでしまった。

・・・綺麗だな・・・夏なのにいっぱい星が輝いてるぜ。

七夕でも無いのに珍しいな。

まるで故郷に帰ったみたいだぜ。あの頃は星空なんて特に何とも思わなかったけど・・・



「わんわん!!」



ひょいと窓から飛び出し駆けていく小太郎。

ここが一階でホントによかっ・・・いや今は追いかけるのが先決だ!

待てっつーのこのバカ、いいかげんにしろ。


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