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調教物語
【その他 官能小説】

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調教物語(その2)-1

恭子は夫と二人だけで生活しており子供はいない。
夫が仕事で家を出ていくとよく時間を持て余していた。

子供が居ない彼女は家では一人だった。
夫とのセックスは、何時したのか覚えていないほど遠ざかっていた、
彼女がネットを徘徊し始めたのも、そんな心の寂しさを埋める為と、
何か分からない心の空虚を満たす為に、それを求めていたのかも知れない。


しかし彼女は、いつも何もしていないわけではなかった。
幾つかのカルチャーセンターへ通って習い事等をしてはいたが、
それが、内向的な性格の彼女の心を癒すことには成らなかったようだ。

カルチャーセンターでの女性達のお喋りや虚ろな会話、うわべだけの意味のない笑い。
自分から自発的に何かを言うタイプではない恭子にとって、
それは虚しさと寂しさを増長させるだけだった。


恭子は三十代の女性として、旺盛とは言えないが性の欲求が無いわけではない、
しかし、それをあからさまに出来るような女性ではない。
それがたまたま憶えたネットという社会を知り、
少しずつのめり込んでいったと言うことである。

しかし、恭子は自分では気が付かないでいたが、彼女の心の中に、
彼女の肉体が、異性を求めていることに気が付かないだけだった。
それは女として月に一度訪れる(女の生理現象)も無関係ではない。
その前後には身体が疼き、
抑えられない衝動が彼女の心を、身体を襲った。


心の渇きと同時に、セックスの欲望にも飢えていたのである、
それは、暗雲に漂う黒い霧のように彼女の心の中に広がっていた。
それを取り払い、明るく希望に満ちた空の中に、
自分は無我の境地になって鳥のように自由に羽ばたきたかった。
しかし、現実にはそれが出来ない自分が歯痒いのである。

それを解消する為、目眩く時間の中に、夢心地のなかで恭子は自慰に耽っていた。
最近は性的な読み物や漫画、エロチックな写真などで賑わっている女性週刊誌の卑猥な記事や、
タレントや女優等の乱れた噂やゴシップを読み、
自分を重ねていると、局所はいつしかしっとりと濡れてくるのである。

そんな時、乳首に触れ、下着の上からクリトリスを触っている内に、
いつしか登り詰め、我を忘れ、声を忍ばせながら逝くのである。
(あっ・・)と赤い唇を白い歯で噛みながら。

身体が熱くなり、子宮が震え痙攣し歓喜を迎え、そして果てる・・・、
そんな時、潮の引くようなその余韻に浸りながら眠るときがある。
真新しい和室の畳の上で横たわりながら、
その余韻を楽しむのが、唯一の彼女の虚しい楽しみになっていた。


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