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教師の情事
【教師 官能小説】

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教師の情事(3)-4

部員と途中の駅で別れた正之は何気なく途中の駅で降りて歩いた。
その時、正之の歩行を邪魔するかのように一人の女が遮った。
「す、須藤先生・・・?」
「野村、部活では頑張っているじゃないの。」
(やっぱり須藤だったのか!)
正之が運動場の応援席で見たあの女は孝子だったのだ。
「で・・・何か御用でしょうか?」
「お前が中学の悪口を言ったんだろう!」
「は?」
首をかしげようとした正之をつかさず孝子は平手打ちをした。
ピシッ!という音が夜の畑と住宅街のある道路に響いた。
「何をするんですか?」
「口答えをするな!」
さらに平手打ちをする孝子だが正之の目は抵抗していた。
「何だ、その目は!」
「俺はもうアンタの生徒じゃない。W高校の生徒だ!」
そう言い返した正之にさらに平手打ちをしようとした孝子の手を誰かが掴んだ。
「!?」
孝子と正之が振り向くとそこには佐和子が立っていた。正之の行動に
不審に思った佐和子が正之の跡をつけたのだ。
「須藤さん、これはどういう事ですか?」
「何でアンタがここにいる!?」
「サッカー部と陸上部は互いにグランドを利用しているので仲がいいのです。
だから互いの試合では互いに応援をします。そして運動場で貴方らしき人物を見かけ、
それを見た野村君の顔が曇ったので心配になって跡をつけました。」
「これは野村と私の問題です。貴方には関係ない!」
「そうはいきません。野村君は私のクラスの生徒です。責任は私にあります。」
「アンタは副担任だろう!」
「副担任だろうと責任はあります。それに貴方はもう野村君の教師ではありません。
それに貴方は理由もなく野村君を平手打ちにしています。これは学校教育法は
おろか、刑法にも違反しています。」
「野村が言ったんだろう!篠原の自殺未遂もそうだしな!」
「篠原が自殺未遂!?」
正之は大声を出して驚いた。
孝子は知らなかった事に多少困惑したが、今は佐和子との口論に集中したかった。
「篠原さんの自殺未遂はクラスの誰にも話していません。また野村君は何も言っていません。
貴方の単なる被害妄想に過ぎません。これ以上野村君を殴るのなら
警察を呼んで貴方を突きだしますよ。生徒を守るために。」
警察という言葉に孝子は苦虫を噛んだような顔をしながらも黙って立ち去った。
「大丈夫?あ、血が出てるじゃない!」
「大丈夫ですよ。」
「とにかく私の家に来て。」
「あ、あの学校や家には電話しないでいいです。あまり大ごとになると・・・。」
「でも・・・わかったわ。」
(そう言えばこの駅って佐和子のマンションに近かったんだっけ。)
「ただ家には怪我したんでちょっと遅くなるという連絡だけしたいので公衆電話で
家に電話してもいいでしょうか?」
「いいわ。」

正之は近くの公衆電話で転んで怪我をしたんで友人の家で治療してから帰ると言い、
遅くなるのを伝えると佐和子と共にマンションに来た。
「あ・・・いいでしょうか?」
「この部屋の中では貴方と私は恋人同士なんだから敬語使わなくてもいいわよ。」
「あ・・・そうだっけ。」
「ベッドで横になって。今薬を持ってくるわ。」
正之はベッドで横になると佐和子が救急箱を持ってきて消毒薬を脱脂綿につけると
正之の切れた唇に当てた。


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