DOLLHOUSEU 5-3
「はあっ… はあっ…な。んぁっ」
背後からウエストを抱え込み再び侵入する。
抱きすくめる。
『コノママデ、イタイヨゥ…』
リカが風呂場で言った言葉を思い出していた。
あのとき、挿入した状態だったけど柔らかな安心しきっている顔で俺に抱きついていた。
リカの脇から手を通し、手探りで小さな突起を刺激する。
「やん… やぁ…」
内部がきゅっと締まって、いい感じだ。
傷だらけの胸を揉み倒すのはやめておこう。
「うん… うぅん…」
リカが甘えた声を出して身体をくねらせる。
なんにも言ってないのに腰を動かし始めた。
だめだな、引きずられてしまう。
いろいろあって疲れている筈なのに。挑発されたらもう応えずにはいられない。
「あ… あ… あぅぁん! あん!」
乳首を触るのをやめて、しっかりと腰をホールドして動かす。
リカが一気に反り返る。
「あん! あん! あっ も、らめっ だっ… あぁ…」
俺たちは到達した。
「だめだな」
俺は苦笑した。
つぶやくとリカがぎょっとした顔で振り返る。
泣き出しそうだ。
俺はおかしくて可愛くて吹き出してしまった。
「そうじゃないんだ。挿れたままで眠るのは無理だってこと」
今までずっとそうしてきた訳じゃない。
今日はたまたまあんなことがあって思いついただけだ。
だが、やったことがないわけじゃない。
コイツがここに来たばかりの頃だ。
泣きわめくリカを押さえつけて挿入して。
「どうして?できるよぅ」
リカが反論する。
「だめだよ。俺やっぱり挿れたら動かしたくなるし。お前もさっきなんにも言わないのに動いてただろ」
「あ、あれはっ… だって、ご主人さまが胸を触るんだもん…」
真っ赤になって消え入りそうな声で反論する。
「だから、どっちかが求めたらもう成立しないの。最後までイかずにいられないだろ」
「…うん…」
あの頃のリカは求めたりすることが無かった。
いや、言葉的には今でもそうだ。だが、確かにリカの悦びが感じられる。
以前は愛撫してもあまり反応しないし、濡れてもこなかった。
逃げることもさせなかった。
だから、俺のペースで挿れたまま眠ることもあった。
俺を拒絶していた。だからムキになって攻め続けてしまったのだが。