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中野望のセイタイ実験
【コメディ 官能小説】

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中野望のセイタイ実験-9

「でも、興奮すんだろ?」
否定はできない。藍子はぎゅっと唇を噛んで、再びちらと下を見やった。
愛液に濡れた祐樹のものが自分の中を出入りしている様子は、異様だ。それでもすごくエッチだと感じてしまう。
「……意地悪」
ぼそりとそう呟くと、祐樹はにっと笑ってキスをした。
それから藍子の両腕を掴むと、右の乳首を咥えて食んだ。
「あん……っ、あ、あ……」
「やべ……超気持ちいい」
両腕を掴んだままで藍子を押し倒し、腰の動きを速める祐樹。
「――な、俺もう限界っぽいんだけど、お前イケそう?」
「んっ、あっ、わ、分かんな……あっ!」
腰を打ちつけながら、陰核をぐりぐりと親指で押しつぶすように愛撫すると、藍子が甲高い声を上げた。
「やっぱ、ここがいいよな」
言いながらそこを執拗にせめてやる。
「あ、あ、ゆ……き、何かっ……も、イキそ……っ!」
祐樹は更に腰の動きを速めた。
髪を振り乱しながらいやいやをするように藍子は身を捩り、喉を仰け反らせる。
「あっ、あぁっ、イッちゃうっ……あ、ああああ――っ!!」
「はっ……やべ、イク――……!」
達したことで一層祐樹を締めつける藍子の中。ぞくぞくと背中を駆け上がる快感に祐樹は呻く。
耐えきれず、どくん、と祐樹のものが弾けた。
ずるりと己の一物を引き抜き、荒く息を吐く。それから気だるそうに机上のティッシュ箱に手を伸ばした。

「……藍子」
祐樹は乱れた制服を直そうともせず、荒い呼吸を繰り替えす彼女を呼んだ。
気恥ずかしいのか、藍子はそっぽを向き――しかしきゅっと祐樹のシャツの裾を掴むとぼそりと言う。
「今、何時」
はっとして祐樹は己の腕時計を見やった。
16:15――望の示した実験の終了時刻まで、あと十五分。
まだ少し時間あるね。そう言ってのそりと藍子は起き上がり、じっと祐樹を見つめた。
「な……何だよ」
「祐樹って、こんなに格好よかったっけ」
まじまじと顔を見つめられ、思わず祐樹は顔を赤くする。
「も、元からだろ!」
照れ隠しにそう言って顔を逸らし、彼はそっぽを向いたまま藍子の手を握った。
「……お前さ、教室で着替えんのもう止めろよ」
「え?」
「嫌なの。俺以外の男がお前の着替えしてるとこ見るの」
藍子はその言葉に頬を染め、それから握られた手を祐樹の指に絡めた。
「……じ、じゃあ、止める」
「俺の前だけにしろよ」
赤い顔を俯かせ素直に頷く藍子。
祐樹は、そんな彼女の腕を引っ張ると自分の胸の中に抱き寄せた。
近付く顔。自然と触れる唇と唇。
触れるだけの、しかし長いキス。
二人は時も忘れて再び身体を重ねた。

時も、
場所も、
何をしていたかも忘れて。

『………』


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