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いけないあそび
【同性愛♂ 官能小説】

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いけないあそび-2

「見ーつけた」
背筋が凍った。
灰田が後ろを振り向けば、本棚を挟んで志久野がにやりと笑っていた。
「誰かと思えばハイダヒデ君。お前、覗きが趣味なわけ?」
「ば、んなわけねぇだろ!」
思わず声を荒げる灰田に、志久野は笑った。
開いた喉元に汗が浮かんでいるのを見て、灰田は視線を逸らして言った。
「ひ、昼寝しようと思って来たら、お前達が」
「セックスしてた」
志久野は余裕めいた笑みを口許に湛え、言った。
灰田は露骨に顔を顰める。
「……気持ち悪い」
「何が?」
「てめーらだよ。何考えてんだ、男同士で」
肩を竦めてから、志久野は汗に濡れた額を拭った。
「男同士だって、穴はあんだぜ。気持ち良ければいいんじゃないの?」
そして彼は立ち上がると、ゆっくりと歩いて本棚の裏側――つまり灰田の元へ向かって行く。
来るな。
そう言おうと灰田は口を開いたが、言葉を発することは叶わなかった。
志久野は素早く灰田の元へ駆け寄ると、濡れたその唇で灰田に口付けた。
「!?」
青臭い味とにおいに、えずきそうになる。
しかし柔らかな志久野の唇の感触は悪くなく、灰田は戸惑いを覚えた。
「な……な……」
それでも突然のことに、声が震える。
「怒った? はは、覗き見した罰」
「っ!」
灰田が口を拭おうとするより早く、志久野は右手で灰田の顎を、左手で彼の股間を掴んだ。
志久野がいやらしく口許を吊り上げた。
「――でも、勃ってるじゃんよ」


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