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イジメテアゲル!
【学園物 官能小説】

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イジメテアゲル!-30

「もうしちゃうの? いいよ、あたしも準備できてるし……」
 彼女は一呼吸ついて身体の力を抜く。英助はゆっくりと身体を前に押し出す……が、亀頭はぬるりと滑り、挿入を拒む。
「ゴメン、初めてで上手くいかないんだ……。今度は上手くやるよ」
 再び亀頭を秘裂に押し当てるが、結果はやはり同じ。粘膜の触れ合いは多少なり快感を生むが、滑る度に切なさが溢れる。
「んもう、英助のヘタクソ……」
「いざってなると手が滑るって言うか、腰が引けちゃって……」
 焦らしに耐えかねた多香子は亀頭を掴み、自らの秘裂に宛がう。
「童貞のクセに焦らすのかよ。ほら、ここにいれるんだよ。ゆっくりな、あんまり早いと……っ! んくぅ!」
 彼女が言い終わるのを待たずに英助は勢いよく挿入する。充分に濡れそぼっていた彼女のヴァギナは難なくそれを受け入れる。
「あぁ……あっ……、あぁんぅうう!」
 多香子は甲高い声を上げて背を仰け反らせる。それに応じて彼女の膣内部が複雑に蠢き、彼のやや右曲がりの陰茎を包む。
「かはぁ……多香子の中……すごい熱い……」
 自身の先端を包む膣襞は平熱を二℃高い程度。なのに英助は先端が火傷してしまいそうな錯覚を覚える。
「うぅん……もう、いきなりなんて……」
 喘ぎ声を上げさせられた多香子は彼を睨みつける。普段ならご機嫌伺いたてる英助だが、今だけはそれを楽しむ余裕がある。
「さっきの多香子、すっげー可愛かった。やっぱり女の子なんだな……」
「バカ……もう許さないんだから!」
 多香子はイジワルそうに笑うと、ストップウォッチを操作する。
「さあ、今度は何分もつかな?」
「やめろよ、趣味が悪いぞ」
 英助は取り上げようと手を伸ばすが、多香子も取られまいと必死に逃げる。
「ほらほら、こっちだよー」
 多香子は右手をめいっぱい伸ばし、迫り来る追っ手を避ける。
「こいつ、待てったら……」
 追いかけっこに夢中になった英助は彼女の二の腕を掴む。
 スプリンターらしく筋肉の薄い、それでいて無駄な脂肪の無いシャープな腕に絡みつく。
「んっ……あはぁ……」
 腕を這い上がると自然に身体も前のめりになる。ゆっくりと差し込められる男根に多香子は短いため息を漏らす。
 若干英助の腕が長く、おかげで彼女の手を捉えることが出来た。しかし、彼女は左手で彼の胸をそっと触れる。
「ん、だめぇ……もっかい……」
 胸元に一指し指で「の」を描き、困ったように眉を「ハ」にする多香子。
「あのね……、今の良かったから、もっかいしてほしいかも……だから……ね?」
 けして拒んでいるわけではないと知ると、英助はす素直に後ずさる。そしてもう一度右手を目指す。
 今度はリクエストどおり、ゆっくりと彼女の中を行く。デコボコした膣襞が彼のモノを丹念に弄ると、背筋を軽い寒気が走る。
「あぁん! ……ゆっくりしちゃいや……」
 多香子は彼の体重を押し返すように背中を反らせ、歓喜の声を上げる。
「ん、あぁ……」
 耐え切れずに息を吐き、また止める。それ以外に射精を堪える方法が思いつかない。
 右腕を這い上がる手が頂上に辿りつくと、で迎える指先が労わるように絡みつく。愛しさを感じた英助はキスを求める。
「ダメ……、キスはしてやんない……」
 先ほどまで口淫をしていた女子からは想像できない恥じらいように、逆に興奮を覚え、なんとしても欲しくなる。
 顎に口付け、頬を舐める。そのまま唇を目指すが、胸元にチクリと痛みを覚える。彼女の左手が爪を立てていた。


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