投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

秘密〜出会い〜
【その他 恋愛小説】

秘密〜出会い〜の最初へ 秘密〜出会い〜 39 秘密〜出会い〜 41 秘密〜出会い〜の最後へ

秘密〜相手への想い〜-2

まぁ先輩がすかさず
「オレたち、えみちゃん、なっちゃんって呼んでるんだ。
リエル、えみちゃん先輩、なっちゃん先輩って呼んだら?
いいよね?」
っと話を振ってきた。

「はっはい。私たち、リエルちゃんって呼んでいい?」
っと、えみが聞いた。

「どうぞ。でね、それから…」
っと、再び陸先輩と話出した。

「二人とも、どうぞ」
っと、まぁ先輩が空いてる席を勧めてくれた。

えみがまぁ先輩の前に座り、私はえみの隣、陸先輩の前に座った。
その時、私の斜め前、陸先輩の隣に座っているリエルちゃんに、軽く睨まれた気がした。

「リエルは日本人の父親と、イギリスだかフランスだかの母親とのハーフなんだって」
まぁ先輩が説明してくれた。

「ハーフ!」
私とえみは納得!って感じの声をあげた。

(ど〜りでお人形さんみたいな訳だ。
きっと、お父さんもお母さんも美男美女なんだろうな。)
等と考えていると、まぁ先輩が私たちにおいでおいでをした。

私たちが、身をまぁ先輩の方へ乗り出すと、まぁ先輩は小言で
「リエルは陸が好きなんだ。
それで、陸に近づく女の子には容赦ない。
でも、根はいい子だし、二人が陸のこと何とも思ってないってのがリエルにわかれば、すぐ仲良くなれると思うよ」
っと言い、にこっと笑った。

私はリエルちゃんを見た。
私たちに見せた態度とは明らかに違う、楽しそうな、恋する乙女がそこにいた。

私は恋愛に対して、あんなに積極的に自分の気持ちをアピール出来ない。
『ウザイと思われたらどうしよう』
『嫌われたらどうしよう』
そういうマイナス思考ばかりが出てきて、結局何も出来ずに終わった恋がほとんどだ。

でも、リエルちゃんは違う。
本人にだけじゃなく周りにまでわかる、十分過ぎるくらいのアプローチ!

凄い、凄すぎる…
私には到底マネ出来ない…

リエルちゃんと仲良くなりたいけど、あまりにもタイプが違い過ぎる。
私はこの先リエルちゃんと上手くやっていけるか不安になった…


秘密〜出会い〜の最初へ 秘密〜出会い〜 39 秘密〜出会い〜 41 秘密〜出会い〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前