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秘密〜出会い〜
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秘密〜相手への想い〜-3

お昼休みが終わり、皆それぞれの教室に行き、午後の授業が始まった頃、机の中に入れてあるケータイが、メールが来たことを知らせた。

(誰だろ、篤也かな?
向こうも授業中だろうに珍しい)

っと、受信ボックスを開いてみると

『瀬田 陸先輩』

っとあった。

(陸先輩!?)

私は慌ててメールを開いた。

『今日元気なかったみたいだけど、どうかした?』

私はびっくりした。

確かに今日は、先輩たちに会うのが気まずかったし、まぁ先輩とえみと話している間、リエルちゃんのことが気になってはいたけど、フツーに話してるつもりだった。

(でも顔に出てたかな?)

ってか、今日は一言も先輩と話してないし、目だってあってない。
陸先輩にはリエルちゃんがべったり張り付いてて、ずっと二人だけで話してたのに…

(私のこと、見てくれてたんだ…)

驚きつつ、嬉しいっと思っている自分がいた。



その後もリエルちゃんの態度は変わらずで…ってか、えみとは少しは話をするけど、私とは全っ然!
七月始めの今になっても、挨拶くらいしかしてない。

今までは、皆で楽しくお喋りしてたけど、最近はまぁ先輩&えみ&私の三人と、陸先輩&リエルちゃんの二人に分かれてる。

『陸先輩と話たいっ!!』

ってわけじゃないけど(相変わらず電話くるし)前みたいに、皆で楽しくお喋りしたいなぁって思う。

そんなことを考えながら、私とえみはいつものように、部室のドアを叩いた。
すると
「はい」
っと女の子の声がした。

(あれ?)

いつもだったら、まぁ先輩が返事してくれるのに、おかしいなぁっと思いつつ、えみがドアを開けた。

「こんにちは〜って、あれ?
リエルちゃん一人?」

「はい。いつものように二人が講義室から出てくるの待ってたんですけど来なくって。
先に部室に来たのかな?って思って来たんですけど、いなくって…」

「そうなんだぁ。どこいったんだろうね?」
そう言いつつ、えみは部室に入りいつもの席、今リエルちゃんが座っているのとは反対側の列の、ドアから見て一番奥に座った。

そして、私もいつもの席、えみの隣に座った。

ちなみに、まぁ先輩はえみの前、陸先輩は私の前に座り、リエルちゃんは陸先輩の隣。
私の右斜め前に座っている。


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