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ミス・イケメン
【純愛 恋愛小説】

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ミス・イケメン-2

ちなみに、十和さんこのクラスでは友達いない。てか、白鳥さんにべったりくっつかれていたのにこの頃捨てられたらしい。何でも白鳥さん自分勝手らしいから、他に大人しい感じの人と仲良くなったら全然相手してねぇとか。白鳥さんって可愛くて大人しくてお嬢様って雰囲気でいいと思ってたのになぁ。
休み時間の十和さんはほぼ寝てるか本読んでるか、毒舌こいてるかだよなぁ。
あ、そういえば女子から陰ながらキモいって言われる新谷と楽しそうに話す時があるんだよなぁ。会話の内容は知らないけどビデオやらDVDの交換する時あるからな、やっぱジェラシー!
弁当の時は他のクラスの女友達と二人で食ってるみたい、この教室で。何だか十和さんと違ってかなり地味でデブで淡々としたオバチャンのような…(禁句)でも、十和さんって性格選ぶ人なんだなぁというのはわかる。

この休み時間、新谷が十和さんのとこに来た。女の子としゃべんないあいつにしては楽しそう。…あー、胸糞悪くなってきた。だって、十和さんかなり可愛い笑顔で喜んでるし。
よし、ここはどんな会話してるのか聞き取ろう!

「そうだ。君にオススメがあるんだ。」
「オススメ?何、何?」
「はい、これ。」
「おぉ〜っ!ジャケからしてすんげぇそそるぅっv十和さんありがとう♪」

十和さんが新谷にDVDを渡して、新谷はもう嬉しそうにはしゃいでいた。
畜生!DVDのジャケが見えない〜(汗
だけど、ジャケをちらっと横目に見る人はすげぇ顔してた。なかには「やだー」とか見てる女子がいる。
AVか?新谷が妙に嬉しそうに目キラキラさせてるし、女子とか遠い目で見てるし。いやしかし、そしたら十和さんって…(奮
次の瞬間、裏の説明を読もうと新谷がこっち側に表を向けていた。
よっしゃ!チャーーー…ン……んん?
俺は目でもおかしいのか初めてみるような、それどころかこの世にこんな物があるのかと疑いたくなる物を見た。
だってよ、血まみれだし五体どころかバラバラに切り裂かれ…ん?ちぎれてる?とにかく何だかすげぇグロいジャケなのよ!しかも目ん玉飛び出てら…(奮)俺こういうの苦手なのに!
んで、また会話に耳を傾けるに…。

「血の色がね、なんだか紅い薔薇のようで魅力的なんだ。しかも血のシャワーとかもあって、是非入ってみたいものだよ。骸骨のいっきに砕けるシーンや地肌がビリッていくとこや…もうとにかく最高だよ!目ん玉取った時その奥から血がどくどく流れてきてさ―」

ひぃーーっ!盗み聞きしたワタクシが馬鹿でした!すいません!!!(何となく謝る)もうやめて!(泣
延々と続く会話。うっとりと色艶な表情になる彼女をよそに、その桃色の唇はグロを熱く語っている。そして、また明るく弾ける笑顔で…。
…あぁ、ヤキモチ妬くんじゃなかった。こんな話ばっかしてるんなら、なんとなく新谷はシロだな。うん。しかし、新谷ってこんなのが好きだとは…。
てか、十和さんにこんな趣味があったなんて…。毒舌家の上にグロいのが好きで絶対Sかも、何だかすげぇキャラしてるよ。俺、すんげぇ人に惚れたな(汗)でもまぁ、あのさっきのうっとりした顔、あれだけで3日分のオカズにはなるぞ!(危ない


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