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地獄に殴りこみ
【コメディ 恋愛小説】

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地獄に殴りこみ 〜3〜-3

「ふい〜〜、極楽極楽。」
「ここは地獄だ、恭一。」
「細かいこと言ってんじゃねーよ。」
言葉のあやだ、言葉の。
「あ〜、めっちゃ気持ち良い〜。」
最初はどうかと思ったが、こりゃ最高だな。名物になるのもわかる。
がららららら
「恭一く〜ん。」
「おわぁーーー!?」
「何してんだレイミー!?ここは男湯だぞ!?」
「いいじゃんいいじゃん。一緒に入ろうよ。」
「全然よくねーー!!ていうか隠せ馬鹿!!」
「な!?恭一、見るんじゃない!!」
「お前もしっかり見てんじゃねーか!!」
「い、いや俺は・・・」
てめぇ自分だけいい子ちゃんぶってんじゃねーぞ、このムッツリが。
「こらーー、レイミーー!!」
「ぶはぁ!!」
「今度はフェイかよ!?ていうか二人とも隠せ!!それとリック!!夥しい量の鼻血が出てるぞ!?」
すげぇ、鼻血で噴水できるの初めて見たよ。。
「俺は何も見ていない何も見ていない・・・円周率3.1415・・・」
だめだ、こいつ。もういい、放っておこう。
「こらーー、何してるのよ、レイミー!!」
「いや〜、恭一くんを悩殺しようかと。」
「ほら、怒られるから女湯に戻るよ!!」
「あんたは大丈夫よ。下さえ隠せばばれないわ。」
「ちきしょーーー!!」
「きゃーーー!!」

「何で温泉に来たのに余計に疲れんだよ・・・」
「あぁ、全くだ・・・」
「おぅ、やっと復活したか。ていうかよくあの出血量で生還したな。」
どうみても手遅れな状況だったぜ、おい。
「あぁ、なんとか助かった。死んだ祖母が見えた時は駄目かと思ったがな。」
地獄で死ぬなよ・・・わけわからん状況になるじゃねーか。


「まったく、レイミーは・・・いつもいつも私の胸を馬鹿にして。」
「落ち着け、フェイ。」
「ねぇ、恭くん。恭くんはやっぱり胸が大きいほうが良い?」
「当たり前だ。」
「うわぁーーーん!!そこは嘘でも『小さくても好きだ』ぐらい言ってよーー!!」
「フェ、フェイ。俺は小さくても別に・・・」
「うるさい!!小さいとか言うなリック!!」
「ぐぼはぁ!?」
すげぇ、大の男一人をパンチ一つでふっ飛ばしやがった。結構強ぇんだな、フェイ。あと理不尽すぎだ。さすがにリックが可哀想だ。
「うぅ、ぐすっ」
「ほれ、泣いてる暇あったらさっさと案内しろ」
「鬼畜だ、鬼畜がここにいるよ・・・」
俺にどうしろっていうんだよ。


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