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『なつみ』
【アイドル/芸能人 官能小説】

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『なつみ』-3

『駄目…駄目っ…イッちゃう…イツちゃう…アーッ…』

 腰の動きが止まり、なつみが男の胸板に凭れ掛かる…男の両手が、なつみの小さな背中を包み込んだ…二人は抱き締め合い動かなくなった…


 俺は車の時計に目を移す、悶々としながらもサイドブレーキを降ろした…俺の目的は、ストーキングではないと自分に言い聞かせる…

少し走ると小型のモニターの画面が乱れ、何も写らなくなった…受信機のスピーカーからも雑音が流れ始めていた…


 車の向かった先は横浜…一時間程で目的地に着いた…横浜駅、東海道線上りホーム…一番東京寄りのベンチ…座板の裏側にガムテープで固定された鍵があった…

キーナンバーに導かれコインロッカーに向かう…乾いた音がして扉が開いた…中には、ガムテープで無造作に口を閉じた、大きめの茶封筒…

俺は、カバンの中に放り込んだ…替わりに受信機と小型モニター、五つの周波数の書いてあるメモをロッカーの中に入れる…

 再び施錠して、ホームに戻り、鍵を元あったベンチの座板の裏に固定した…

 トイレの個室に駆け込み、茶封筒の中身を確認する…帯封のされた札束が二つ…俺の頬は緩んでいた…茶封筒を再びカバンに放り込み、任務完了だ…

 俺は、札束の詰まったカバンを足元に置き、欲望の詰まった肉棒を激しく擦り上げていた…



おわり


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