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『なつみ』
【アイドル/芸能人 官能小説】

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『なつみ』-1

 吉●なつみ…北海道出身…1988年8月●日生…2●歳…A型…職業 アイドル・歌手…


 俺の目の前のマンションの503号室がターゲットの部屋だ…一階の外廊下の手摺りに手を掛け乗り越える…オートロックなど、全く無意味な設備である…

エレベーターに乗り五階に昇る…503号室…工具をカバンから取り出し鍵穴に差し込む…大切な事は、侵入した痕跡を残さないこと…

俺はピッキング犯でも、ストーカーでも無いのだから…

数分後、カチャっとシリンダーの動く音…ドアノブを捻り部屋の中に静かに侵入した…


 白を基調にした2LDKの、ゆったりした間取りの部屋…女性が一人暮らしをするには、充分過ぎる広さがあった…

 リビングルームのコンセントカバーを外し小型の盗聴マイクをセットして、再びカバーを被せる…大切な事は、侵入した痕跡を残さない事…


脱衣室と寝室にも同じ型の物を取り付けた…電線に直結する為、電源が切れる心配は無い…有効期限は部屋の主に発見されるまで…

カバンの中で出番を待つ二台の小型の盗撮カメラも電気の供給源はマイクと同じ…一台は脱衣室に、もう一台を寝室の天井の隅にセットする…
小指のツメの半分程の大きさのレンズの先端が少し覗く程度で、発見されるまでには、かなりの時間を要するであろう…
俺は、一時間半程で三台の盗聴マイクと二台の盗撮カメラのセットを完了させた…


 ドアノブを再び捻り廊下に出る…鍵を開ける事よりも、閉める事の方が数倍、技術を必要とする…十数分かかって、やっと鍵が閉まった…
誰にも見られていない…大切な事は、侵入した痕跡を残さぬ事…
一番苦労する作業を終えた俺は、メインエントランスから堂々とマンションの外に出た…


 俺は車に乗り込み、受信機の周波数を合わせた…
三台の盗聴マイクは別々の周波数…メモリーをセットする…小型の液晶モニターには寝室が写し出されていた、小型であるが高性能なカメラだ…
窓から入る月明かり程度の光で驚く程、鮮明な画像が得られる、遠隔操作は出来ないが、広角レンズを搭載しており部屋の中の死角は殆ど無い…

 マイクとカメラが正常に作動する事を確認した俺が、その場所を離れ様とすると…ドアの鍵を開ける音を脱衣室のマイクが拾った…

話し声が聞こえてくる…一人ではないらしい…俺はストーカーではないが男である、当然興味はある…しかも相手は今最も輝いているアイドルである…


 俺は降ろしたサイドブレーキを再び引き上げ、受信機の周波数をリビングのマイクに合わせていた…暫くすると、男の声が聞こえて来た…

「シャワー浴びて来いよ…」

俺の視線は、脱衣室を写し出している小型のモニターに釘付けになっていた…暫くするとモニターに女の姿が…毎日の様にブラウン管を賑わしている、見慣れた女が…


俺の股間には血液が集中していた…


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