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富子艶聞
【歴史物 官能小説】

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富子艶聞-5

このような極上の名器を、義政がなぜ放置しておくのか。
帝にはそれが不思議でならなかった。

今の富子の“花園"についてを例えて言うならば、 皮の内側ではち切れんかのように熟した果実の表面にヒビが入り
そこから果汁がじんわりと滲み出るようなもの。



指だけでは耐えきれなくなった帝の身体が素早く動いた。
ジュプン・・・と勢いよく指を引き抜くや、
その指の滑りに構うことなく、富子の身体を押し退けるかのようにして 自らの身体を傾けると、

先程まで自らの指を飲み込んでいた富子の茂みの中心に顔を近づける。




「 あっ、主上! いけませぬ、そこは・・・・ 」


流石の富子も 帝の所作に戸惑い、思わず腰を浮かしかけ 身体をよじった。
花園の入り口を広げようと、茂みをかき分ける数本の指。
その中央にはまさに帝を待ち受ける女の“果肉"が汁を滴らせていた。

そこから漂う肉の香りが若い帝の中の欲望を更に燃え立たせる。


広げられた果肉の入り口に男の舌がわけいってくる。
茂みの中をかきわけるためチクチクとした感触が 帝の舌を通じて 脳髄にまで伝わってきた。



「 おお・・・おお・・・ 」


嬉しさで帝の鼻息と呟きが大きくなる。

舌は果肉の中に滑り込み
その舌さえ圧迫しようとする膣襞を縦横無尽にかき回し 吹き出してくる果汁を音をたてて吸い上げていった。

甘酸っぱい味が帝の口の中に広がる。

今までどの女人からも味わったことないくらい
極上の味に思えた。




―――ピチャ・・・ピチャピチャ・・・・



「 ああん・・・・あうっ、あふぅぅ・・・・」



既に口の吸い合いを終えていた富子は下半身から襲ってくる快感に背を反らせ 腰をくねらせながら荒い息を吐いた。


もし辺りが明るければ
富子の顔には赤みがさし
その瞳は夢か現かをさ迷っているかのような風情を見せていることがすぐに分かる筈だ。


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