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富子艶聞
【歴史物 官能小説】

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富子艶聞-6

いつしか2人の体は畳の上で横たえられていた。

富子の花園の味を満喫する帝の舌技にうち震えつつも
富子はようやく顔を上げ ちょうど顔の前にある帝の下腹部に手を伸ばした。


通常ならば はしたなくも女性から積極的に“男"を求めるというのも あまり例がない。

だが 堅苦しい宮廷の遣り方やしきたりしか知らぬ帝からすれば富子のそうした“仕草"もたまらないくらい刺激的で、
その心の奥底に宿る情炎を更に燃え立たせることになった。


そのまま富子が動くに任せる。

やがて富子の方も、帝の身に纏う装束をまくりあげつつ その手に熱く固くなった肉棒を取り出した。

突然にも冷たい外気に触れたやんごとなき肉棒は
富子の手の内でピクピクと震えている。

まるで別の動物のように。


「 うっ・・・・ 」


富子の茂みの中に舌を這わせていた帝が一瞬呻き、思わず目を瞑った。

自らの肉棒を手にしていた富子が それを先端からゆっくり口にふくんだのだ。



舌を使って満遍なく肉棒全体を舐めていく。
舌を動かす都度、富子の赤い唇が軽い圧迫を加える。

―――レロ・・・レロ、ピチャ・・・・



「ング・・・・ン・・・」


口いっぱいに肉棒をくわえこみ、
ゆっくりとした所作で頭を前後させる富子。


流石の帝も 富子の下腹部から顔を上げ
下半身から迫ってくる快感の波を必死に耐えていた。
ここで富子の口の中で達してしまうのも良い。
だが やはりはじめては
富子の“花園"に包まれて 至福の瞬間を迎えられば――――



そう思いながら 何とか歯を食いしばってきた青年君主だったが
次第に激しくなる彼女の口の動きに耐えきれなくなる。



―――ジュポ、ジュポ、ジュポ・・・・



「 富子殿、もうこれ以上はっ・・・ 」


上半身を起き上がらせる帝の悲痛な懇願に、
富子も肉棒を口から離しつつ ゆっくりと帝の顔を見上げる。

その瞳は潤み 頬はかつてないくらい 桃色に染まっていた。


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