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「瓦礫のジェネレーション」
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「瓦礫のジェネレーション」-14

一人っ子の美咲にとって陸は兄のような存在だったし、末っ子の陸も美咲のことは妹が出来たように思っていた。そんな二人だったが、陸がアメリカに留学して戻った頃には、美咲はお嬢様学校に入学していて、一方の陸は人が変わったようにワルの道を歩むようになり、自然と疎遠になっていた。ひさしぶりに逢った陸は、外見的には噂どおりの町の不良だったが、中身は美咲のよく知っている幼馴染みの陸のままのように思えた。

(私のことが心配?こんな私のことが?)
(信じちゃだめ。口でどんなに優しくても、陸だってアイツラと同じ。ただ私が幼馴染みだから性欲の対象にならないってだけよ)
(でも、あんなに優しくされたら……)
頭の中でさまざまな想いが交錯するが、前の晩もほとんど眠っていない美咲は、部屋の鍵をかけないままいつのまにか深い眠りに落ちていた。。

翌朝目覚めた時、サイドテーブルの上に書き置きがあり、部屋にもその隣の部屋にも誰もいなかった。

----携帯の番号書いておくから、何かあったらここへ連絡してくれ。多分すぐにいい報せができると思う。くれぐれもあんまり自分を安売りしないようにな。Riku----

枕元にメモがあるということは寝ている間に部屋に入った筈だが、なにかされた気配はない。美咲は安心すると同時に、陸を疑ったことに少しばかり罪悪感を覚えていた。
(いい報せ?なんだろう……)
とりあえず家に帰る。シャワーを浴び、前の日のワンピースからジーンズとスウェットに着替え、再び街へ出た。前日浩一と会うために待ち合わせ場所へと歩いたのと同じ道。しかし風景も何もかも違って見えた。
結局行く場所もなく、陸のアジトへ舞い戻った時、部屋には既に昨日の連中が戻っていた。
「あ、昨日の……昨日はスミマセンっした。陸さんは奥っす」
前日美咲をこの部屋につれて来た男が美咲に気付いて挨拶をした。他の何人かもそれに習い、美咲にていねいな挨拶をする。美咲はわけがわからないまま、奥の部屋へ行くと、そこで陸がライターの火でなにかを燃やしていた。プラスチックの焦げるにおいがする。
「ああ、来たんだ、美咲。いいもの見せてやるからちょっと来てくれ」
陸の案内で、また別の部屋へ行く。そこには男が二人手足をベッドに縛り付けられていて、それぞれの股間には女性がひとりずつ顔を伏せている。
「……!」
「あれが、美咲の言ってた『あいつら』だろ?」
確かに目の前にいるのは湖で美咲を襲った二人組だった。息もたえだえにあえいでいる。
「ああ。やめろ、やめてくれぇ」
「たのむ、俺が悪かった。許してくれ……」
二人の男は弱々しい声で口々に叫んでいる。片方の女性が顔をあげると、男が射精した。ほんのわずかの量の精液が力なく、しみ出すように流れている。がっくりと力を落とす男。休む間もなく、女性は指をアヌスへと差し入れ、無理矢理に勃起させようとしている。もうひとりも同じようだ。
「あれは……なにを?」
「そんなに女とヤリたいんだったらこの先一生やらずに済むくらいヤラせてやってるところ。二度と悪さできないように」
そこまで言ってから、陸は美咲の耳に顔を近付けて小声でささやいた。
「こいつらの持ってた写真も全部ネガごと焼いたから心配するな」
(写真!陸はそれを見たの?)
美咲の驚いた顔に、陸はあわてたように
「他の女のもあったし、どれが誰のだかわからないから見ないで全部燃やした」
と付け加えた。それから女の方に
「じゃ、続けてて」
と声をかけると、美咲の肩を押して寝室へ向かった。


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