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ハニードリッパー
【OL/お姉さん 官能小説】

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ハニードリッパー5-2

[ 遠いじゃん、すぐ帰れないじゃん
私、仕事があるから行けないじゃない ]


女は悲しい生き物です。
腹立たしくて仕方ないんだけど…

リタもあたりまえみたいな顔して来るんだろうな…
そしてまたケイジにべったりなんだろうな…


私はもう腹が立って勝手にすれば?…と言ってやりたかった。

しかし…


[ ねぇ…いつまでかかるの? ]

[ 7日に(ステージに)上がるから8日ぐらいかな… ]


私は改めてカレンダーを見た。
子猫の写真が別世界のように平和に見える。

今日は2日だから6日間もあるじゃない…

[ とにかく…
とにかく仕事があるから今すぐは行けないわ
明後日終わったらすぐ追いかけるからね… ]


だからそれまでリタに近づかないでね…

無理だろうけど。


… … … …


そうやって何気ない朝にケイジはふらりと出て行った。

そして私は急いで仕事に出て…

こんな生活でも確実に情は移るのだ。
ひとり残った私にはよく分からない合宿の事ではなくて、ケイジがいつの日かこんな風に何気ない日常にふらりと出て行ってしまうのではないかと思えて寂しくて仕方ない。


精神衛生上よろしくないので聞けずにいたけれど…
リタはやっぱりついて回ってるんだろうなぁ。

ケイジやケンちゃんと同じように音楽を中心に生きられるリタの方が私より上ってわけなんだろうか?

私はケイジのために働いてるんじゃない?
ケイジの夢の舞台裏を担ってるんじゃない?

それなのに、どんな生活してるのかリタなんて…
本当の名前すら分からないような女の方が私より優れてるなんて…


独りがつらい。

独りで勝手にどんどん深みに落ちていく。

私はもう考えない事にした。
とにかく明後日の夜にはケイジに会えるのだ。

いかなる状況になっていてもそれから考えればいい。

…でなきゃ、暗中模索の中で私が壊れてしまう。


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