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ハニードリッパー
【OL/お姉さん 官能小説】

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ハニードリッパー4-1

実家にはとても言えなかった。

隣のケイジと一緒に暮らし始めた事…


私が暮らす1ルームの部屋でごく自然に暮らし始めた二人。

一緒に暮らし始めて女と男の生活感の違いに痛感する。


いや、女と男という表現は必ずしも適切ではないと思う。

たしかにケイジの部屋はまだ引き払ったわけじゃないけれど、この1ヶ月あまり互いの部屋に行き来して半ば一緒に生活していたようなものだったから…

一緒に住んでしまえば家賃だって一軒分で済むし、食事だって一人分も二人分もたいして変わりはないだろう。


それから、お風呂にお洗濯…

きゃーっ!な感じで私はすっかり新婚気分だが、ケイジの方は…

はっきり言って、何も考えていない。


ケイジは必要最低限の収入しかない。

最低限働いて後のすべてを…

お金も時間も情熱も全てを音楽に注ぎ込んでいるのだ。

前向きに生活を考えるたりはしない。

私の収入は少なくともそれより多く…
私はそれでも構わないと思っていた。

つまり、ケイジの夢のために私が働いてあげても幸せならばそれでいいと思ってた。



数日の後…
ちょっとした事件が起きた。

夜8時頃、少し遅い夕飯を済ませてからケイジはふらりと出かけて行った。

女房面してどこにでもついて回るのもどうか?…と

私は部屋に残ってテレビなど見て過ごした。
なかなか帰ってこないケイジにやはり内心気を揉んだ。


こんな事もすぐに慣れるだろう。

男と暮らす事ってそういう事なんだ。

いや、それ以前にケイジだからべったりした生活感なんて似合わない…


そんな事思っていたら、もう真夜中になろうという時にベースのケンちゃんと二人がかりで大きなギターアンプを抱えて戻ってきた。


[ 何これ? ]

[ 900系…アンプ… ]

[ それは分かってるけどさ…
おトイレ行けないじゃない? ]

[ うん、そうだな… ]


そういいながらガーンっ!!

そしてケンちゃんと二人、いい音だなぁなんて目を輝かせて笑い合ってる。


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