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雨が雪になる頃
【青春 恋愛小説】

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雨が雪になる頃-4

「幼なじみ?かなんか知らないけど、顔も覚えてないけどさ、ちょっと待っててっつって傘届けに行ってんの!バカじゃん?彼女はあたしだっつっーの。マジ冷めるし。クリスマスは一緒に過ごしてやろうと思ってたけどさぁ。やめるわ」
…昨日の事だ。
なんで准樹の事そんな風に言うの。
好きなんでしょ?
好きだから付き合ってんでしょ?
准樹はそういう奴なんだよ。ただのお人好しなんだよ。
付き合ってんのにそんな事も知らなかったの…?
ずっと片思いしてるあたしの方がずっと准樹を知ってる。
帰り道を歩きながらあたしは思いを巡らせた。
准樹はまだリナさんを好きだ。だけどリナさんはすでに何の想いも寄せてない。
だったらいずれ別れ切り出すのはリナさんの方じゃん。
そんなのやだ。
准樹が傷つく姿なんて見たくない。
あたしは携帯を出し、すぐに准樹に電話をかけた。
『……もしもし?どした?』
「…あ…えっと…」
…どうしよう…なんて言えばいいんだろう。
別れろ、なんて急に言うのも変だし…。
『梨紅?なんか用事?』
「あぁ…えーとね……傘!いつ返せばいい?」
『傘ぁ?あぁ、いつでもいいよ。つかそんな事で電話かい』
「あ…いや、違くてね…あの…」
『?』
……言っちゃえ!!
「りっ…リナさんと…別れて…」
段々声が小さくなった…。
『は?里菜と?どゆこと?』
「いや、あの…とにかく別れて!」
『……あのさぁ、自分何言ってるかわかってる?なんで別れなきゃなんないの』
「…理由言ったら長くなる」
…怒ってる?怒ってるよね…。
『……里菜の何が気に入らなかった?なんかあったら言っとくけど。つーか里菜と梨紅は直接関係ないから、そんな必要ないと思うんだけどね』
「………わかってるよ」
あたしはいつのまにかその場に立ち止まっていた。
『は?』
「……とにかく別れて!じゃなきゃ何言われても知らないから!!」
勢いで電話を切ってしまった。
何逆ギレしてんだ…キレるのは准樹の方じゃん。
軽くキレてたか、准樹も。
あーあ、あたし最低だ。
訳言えばよかったのに。
やっぱりやだなぁ…准樹の辛そうな顔なんて…。
見てらんないや。



それから3日間あたしは学校を休んだ。つーかサボった。
そして今日はクリスマスイブの前の日。イブイブとも言うか?
とりあえず、そう何日も休んでられないので、学校には行く。なるべくリナさんや准樹と会わないように過ごす。
6時間目が終わったら即帰ろう。
そう思ってたから、鞄しょって帰る準備万端で椅子に座って、なんとなく携帯を見ると、メールが届いていた。
……准樹からだった。
″帰りちょっと付き合ってくんない?″
4日前、一方的に電話切ってから会うのはもちの事、電話はおろかメールすらしていなかった。
″メールじゃダメ?″
″メールだと逆に言いづらいから″
″じゃぁ玄関で待ってる″
″うん″
そんなやりとりの後HRが終わってすぐあたしはローファーに履き替えて外に出た。
すでに准樹はいた。
「あ、意外と早かった」
「あたし待ち合わせ時間は守る子だもん」
「そうですか。…とりあえず行こ」

沈黙のまま暫く歩いて、先に口を開いたのはあたしだった。


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