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SWEETHEART
【コメディ 恋愛小説】

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SWEETHEART〜1人目〜-4

「わぁ!!」
思ったより距離が近かったため2人とも倒れこんでしまった。
「ごめ………」
2人の顔の距離はほんの数センチしかなかった。
「親父にばれちゃまずいって言ったろ!」
体勢を整え京が言った。
「うん、ごめんね」
(こんなに深く地球人と接するのは初めてだけど)
リカは京をまじまじと見つめていた。
(なんか、一緒にいて安心するなぁ)
「おれの顔がなんか変か?」
「え?あ、いやいや!ごめん、ぼーっとしちゃってさ!」
「そっか」
「そういえば、なんでお父さんにばれちゃいけないの?」
「ん、あぁ。うちの家庭ってさ、親父より母さんの方が稼いでるんだ。その母さんの職業ってのが……」
「新聞記者ってわけ」
「そう、だからばれたら………え!?」
「よう、帰ってたんだな、京」
「親父!!」
「あれ………?この人」
「ん………?その髪………」
「あ????!」
リカと京の父親が同時に大声を出した。
「なんだよ、2人とも」
「いや、さっき!」
「さっきはすいませんでした?」
リカは罰が悪そうに笑っている。
「2人とも知ってるのか?」
「この子が私が誘導していた車を蹴り飛ばしたんだよ!」
「もう今更そんなことじゃ驚かねぇが………」
「そりゃ母さんにばれたら、めんどくさいな。スクープだ!とか言って一気に全国にこの子が知れ渡っちまう」
「物分かりいいんだな、親父」
「まぁな、さっき会ったしな」
「なるほど………。でもお父さんにはばれちゃいましたよ?」
「あぁ、私は何も言わないさ。宇宙人がいるんだったらいるでいいし、嘘なら嘘でいい。私には関係ないってこったな」
「さすが!じゃ、この家で暮らしてあんまり支障はないな。母さんは取材やら何やらであんま家にいないしな」
「やったー!」



京たちが話している頃、あるビルの屋上に3つの人影があった。
「どこかの星は動くと思ったが、マリーンか」
「油断はできねぇな、偵察部隊も帰ってこないし」
「おれたちはいつ動くんだ?」
「まぁ、リミットは明日の0時まであるからな。今日は偵察部隊に任せて明日から動こうか」


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