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SWEETHEART
【コメディ 恋愛小説】

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SWEETHEART〜1人目〜-3

「だが、わからないことがまだいっぱいあるんだが………」
京とリカは青と別れて、京の家の方に歩いていた。
「え?、質問攻めはメンドーだなー」
「おい、おまえおれのボディーガードだろ!」
「命は守ってあげるけど、メンドーなんだもん!」
「どういう理屈だよ………。とりあえず、おまえ強いんだな」
「おまえじゃなくてリカ!強いのは訓練してきたからね、当然。ボディーガードの役割果たさなきゃいけないし」
「だが、おれ学生でバイトとかしてないし、親もそんな稼いでないし、報酬はいっぱい払えないぞ?」
「あ、報酬はマリーン星から出るから大丈夫よ」
「だが、守ってもらうだけじゃ悪いしな………。何かできないか?」
「そうね?………」
リカは少し考え込んだ。真剣に考え込む横顔に京は少し惹かれた。
「あ!」
リカは何か思いついたようで、目がキラキラしている。青が言ったように、リカは相当可愛いなと京は思った。
「あたしの生活のお世話をしてよ!」
「はぁ?」
「あたしが京の命のお世話するから、京はあたしの生活のお世話して!」
「食べ物とかってことか?」
「そ!衣食住ってことだね!」
「いや………」
「お金はマリーン星から送ってもらうから!」
「だからと言って」
「何かしたいって言ったのは京でしょ!」
こうして半強制的に京はリカのお世話をすることになった。
「地球での生活は楽しみだな?」
「あっそ」
「京で言うと、海外旅行みたいな感じかな?」
「あのさ!なんで仕事で来たのに、そんなノープランなんだ!?ガードするやつに世話してもらうっておかしくないか!?」
「でもこれでずっと京のそばにいられるし!」
「うっ………」
(そんなときめくセリフを言われたら………)


こんなやりとりをしていると京の家に着いた。京の家は一軒家で、ついこの間買った両親のマイホームだ。
「とりあえず上がるか?」
「うん!」
「だが、ちょっと待ってろ。親父の様子を見てくるから」
「へ?なんで?」
「リカのことがばれたら、メンドーだろ!」
「そーだね!」
(ボディーガードならそんぐらい気ぃ遣え!)
『ガチャ』
京がドアを開けると、廊下が伸びていた。廊下の両脇にはドアが4つあり、京の部屋・両親の部屋・トイレ・風呂となっており正面にはリビングへと続くドアがあった。京は一旦、荷物を置くため自分の部屋に入り、すぐリビングに入った。
「ただいま?」
「……………」
左を見てみると父親はソファの上で寝ていた。
「チャンスじゃん」
京はすぐ外に出てリカを家の中に上げて、自分の部屋へと連れていった。
「とりあえず、ここがおれの部屋。住む場所っつったらここしかねぇぞ」
「わかった、京と一緒に住むのね!」
「あ?!あんま大声出すな!」
京は思わずリカの口を封じるため飛び付いた。


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