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あたしのくまさん
【青春 恋愛小説】

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あたしのくまさん-3

ガラッー…

『あ、帰ってきた!!夏奈大丈夫だったぁ!?』
と友達がよってきた。
『大丈夫だよぉ♪そんなことよりも早く飯めし〜♪』
と自分の弁当を食べ始めた。
熊倉とあたしは全然いるグループが違う。いきなりあたしがくまさんとかいったらやばいよなぁ…。
『あれ??夏奈、この包帯だれにやってもらった??』
『な、なんでぇ??』
正直焦った。くまさんというべきか…熊倉くんというべきか…。

そのとき。
『俺だよ。ねっ夏奈さん♪』
にかっとあたしの後ろ笑ってた。
あたしは『うん。』と返事をした。

しばらく唖然としていた友達が、耳元で、
『夏奈さんてなによ夏奈さんて。』
と問い詰められた。
あたしは『そのまんま〜♪』と謎の言葉を残してにげた(笑)

ふと、あたしは商業科がつかっていた部屋があるところにいこうと階段を登り始めた。
いまは商業科はなくなり、めったに使われることもない。だから人もいないだろうと思っていた。
思っていた通りに人はいなかった。
適当に選んで椅子にすわった。
カーテンも締め切られ、少し暗い。
こんどからはここでさぼろうと考えていると、ガラッとドアがあき、
『あれ夏奈やんじゃん。』
とひろがはいってきた。
ひろとは幼なじみだけどクラスもちがうから最近しゃべっていなかった。
『久しぶりじゃん!!』
『そぉだなぁ♪』
などとしゃべっていると、ひろに唐突に、
『彼氏できた??』
といわれて椅子から落ちそうになってしまった。
『なななな何?!』
『いや。なんとなく。その反応だといないなぁ…。』
図星をつかれて、ちょっと悔しかったから、
『あんただっていないでしょ!!』
といいかえしたら…
『ふっふっふ。』
と気味の悪い声で笑い始めた。
『さっき告ってきたぁ♪』
『だれに!?』
『おまえと仲のよい武田結城ちゃん。』
『結城かよ!!んで??』
『付き合うことになりましたぁ♪』
『おめでとぉ〜♪』
とあたしは喜んだ。結城もひろのこと好きだったようで、あたしは何回もひろと付き合っているかを聞かれた。
よかった?と思っていると、
『そういえば、熊倉しってる??』
とひろにふられた。なぜかあたしはドキッとした。
『あ、くまさんのこと??』
そういうとひろはにやぁっと笑って、
『ほぉ〜くまさん??ふっふっふ。』
『悪い??』
『熊倉のことけっこういい感じに思ってんじゃん。男子のこと夏奈やんはめったにそんなふうによばないじゃん。』
いわれてみるとそうだ。…好きなのかなぁ…。

あのあとからず〜っと考えていた。
くまさんのこと好きなのかなぁ。とか、背ぇでかいからいいとは思うかなぁ。とか…いろんなことを…。


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