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あたしのくまさん
【青春 恋愛小説】

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あたしのくまさん-2

ノックをして、
『せんせ〜。』
と叫ぶと、
『あら!?怪我人?!これから職員室いってちょっと仕事してこなきゃいけないのよねぇ…。そうだね…椅子にでもすわってて!!』
といい終わるとダッシュで職員室の方向へ…。
『はえぇ〜…。んじゃすわってまってるか。熊倉は授業遅れちゃうから教室行ってて』
『俺がやったほう早いだろ。どれどれ俺がやってやろう。』
『うわ。えらそぉに…。』
熊倉とは気が合うのかとんとんと話がすすんでいく。

『熊倉ってしゃべりやすいね。しゃべったことなかったから最初びっくりしちゃった。』
舌をだして苦笑いするあたしをみて、熊倉は、
『俺そんなお堅い人じゃねぇぜぃ??』
と笑いながらあたしの手当てをし始めた。
湿布をはり、器用に包帯でぐるぐると巻いていく。
『手際いいんだね〜…。』
『うち整骨院やってるからさ。』
『…うそ??熊倉整骨院??』

まさかとは思っていたがあの??すげぇでかいんだよ??あそこ。
『でかい整骨院にみえるかもしんねぇけど家と一緒だからさ。』
『でも…でかい。うらやましい…。一回すんでみてぇ…。』
『んじゃあとから整骨院くればいいじゃん。』
ピシャリと言われて一言。
『高そう。』
もちろん庶民のあたしには無理だろう。と思っていると、
『案外安いよ。あの○○整形外科より安いよ。』
『えっ!!いつもあたしそこいってる!!』
『んじゃこんどからうちくれば??』
『そうする!!』
なんでだか不思議に熊倉の一言がうれしかった。

『ぁいっ!!一丁あがりぃ♪』
手当てが終わり、まじまじと熊倉がまいた包帯をみる。

『実は家で仕事してる??』
そうきくと熊倉は、
『いや??やってないよ。ってか国家資格ないと触れないもん。セクハラになるじゃん(笑)』
『え…。こっ、国家資格いるんだ!!初めて知った!!』
この時、一瞬頭の中が真っ白になってしゃべるのにつまってしまった。
熊倉ってあんなに眩しい笑顔するんだね…。
『ん〜…。いまからだと授業いくよりもここにいたほうが楽かも。』
時計をみると授業終了まであとわずか5分。
『時間たつの早いねぇ〜…。』
『そうだなぁ。』
ふとあたしは思って、
『熊倉ってくまさんって一部によばれてるじゃん。』
『んだなぁ…。』
『それって熊倉のくまをとって??それとも背がでかいから??』
そう訪ねると熊倉はへらっと、『両方じゃねぇ??』とこたえた。つけたして『熊倉のくまをとった確率の方が高いと思われる。』といった。
個人的には背が高いからくまさんがいいと思った。
だってあの優しい笑顔にあの背だよ??あれでぎゅって抱きしめられたら…。

って…なに考えてんだあたし…まるで熊倉すきみたいじゃん…。
『おい。なんか佐波って他人行儀みてぇじゃね??』
『そうかぁ??んじゃなんてよ??』
『夏奈とか…いきなり馴れ馴れしいか。夏奈さんで。』
『んじゃあたしはくまさん呼びすればいいんだね??』
『ま、そぉなんな。』
そう熊倉がいい、『んじゃいくか。』と教室へ歩きだした。
『…っと。また手首包帯巻いてやるよ。これアドレスだからいつでもメールしていいぜぇ〜♪』
と熊倉からアドレスをもらった。
なんかちょっとうれしい…。
『んじゃ放課後メールするね♪今日はありがとぉ〜♪』
といい教室の友達のところにいった。


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