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『年上の彼』
【幼馴染 官能小説】

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年上の彼〜meet again@〜-3

「解ればよろしい。あちぃ?何か飲み物持ってきて」

「それぐらい自分で」

「俺、お客様」

「はいはい。かしこまりました」



「ふぅ?」

私は大きく息を吐く。大丈夫。普通にできた。
もうドキドキしなかった。ちゃんと忘れられてる。


幼馴染で小さい時からずっと一緒だった。
物心ついた時には「しょうちゃん しょうちゃん」と後ばかりついて回っていた。
いつも遊んでくれるお兄ちゃんから、困った時に助けてくれる頼りになる人。
そして気がついたら、しょうちゃんでいっぱいになって、もう好きになってた。
私の初恋だった。

彼の地方の大学進学きっかけで、彼から卒業すると決めた。
追いかけるだけの初恋にバイバイした。
それから違う月日を過ごすようになり、4回目の夏。久しぶりに再会した。
普通に幼馴染として接する事ができて安心していた。


氷いっぱいのアイスコーヒーを入れ2階にあがった。

「ありがとう」

彼にアイスコーヒーを渡し私は隣に腰掛ける。

「大学卒業できそうなの?」

「南と一緒にするなよ。余裕」

「私も卒業ぐらい余裕っーの!!じゃあ就活してんの?」


くだらない事で笑ってバカやって、久し振りの2人の時間が流れた。
月日が流れようと変わらない時間が過ごせることが嬉しかった。


「しかしいつ見ても、キレた南は怖いな」

「えっ?いきなり何いってんの?」

「下手くそはないだろ、もう少し考えて行動しろよ。危ないだろ。でももし、俺そんな事言われたら立ち直れないかもな。」

私は何の事か解らずぽかーんする。
キレた?? へたくそ??

『あんたのセックスでイケたことないの。可哀相だから演技してただけ。この下手くそ』

先ほどの出来事を思い出した。

「えぇー!!うそ!!!見てたの!?どこから!?」

驚いて大声を出す。

「最初から?家の前に男がずっと立ってたから気になって」

最悪。あんな所見られるなんて。恥ずかしくてどっか消えちゃいたい。
私は赤くなった顔を手で隠した。

「勝手に見ないでよ」

「あんの場所で大声だして嫌でも目につく。俺は何かあったら止めに入ろうと思って」

「それはそれは、余計な心配してくれてありがとうございます」

恥ずかしいので、もうこの話を終わりにしたかった私は冷たくあしらう。
だがその態度が彼は気にくわなかったようだ。


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