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『年上の彼』
【幼馴染 官能小説】

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年上の彼〜meet again@〜-5

4年前私は、しょうちゃんの事大好きだった。
彼にとって私は、妹としてしか見られていない それは薄々気づいていた。
だけど私がもっと大きくなって、素敵な女の人になったら
好きになってもらえるかもしれない。
ずっと近くにいて私が彼を笑顔でいっぱいにしたら
かけがえのない人になれるかもしれない。
だけどそれは私の勘違いで、無駄な努力だった。
きっと彼に依存しすぎていたのだろう。
私は彼の負担でしかなかった。
私のせいで彼の人生変えてしまう所だった。
もう彼の苦しむ姿はこれ以上見たくなから
私が出来ることは彼を諦めて離れることだけだった。

彼のいない生活は慣れてきたこの頃。
最近の私は後先考えず適当に過ごしていた。
だから男を簡単に作り、結局続かない。
今が楽しければそれでいい。私は誰かといれば、一人じゃないと錯覚できた。
寂しくなければなんでもよかった。

私最低だ。
成長できてない。昔と何にも変わっていない。
自分の事だけしか考えてなくて。
今まで相手の気持ちなんて考えてなかった。

そしてまた彼を心配させ困らせてばかり。
子供のまんまの私。あの頃と何もかわっていない。



彼は顔をあげると私の頭をなでた。

「ごめん。びっくりしたろ。もうしないから」

彼は今にも泣きそうな悲しい顔をしていた。
私がまた苦しめているの?
また彼の負担になっている?
胸が締め付けられる。

「うん・・・ごっめ・・・んなさい」

息が詰まる。上手く言葉が出ない。
頬に違和感を感じ触ってみると濡れていた。
泣いていることに気づく。
彼は私が落ち着くまで、黙ってそばにいてくれた。


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