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『年上の彼』
【幼馴染 官能小説】

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年上の彼〜meet again@〜-1

今日はかなり機嫌が悪かった。
天気は晴れのはずなのに、突然激しいスコールにずぶ濡れ うまくできたセットも無駄、目もマスカラでボロボロ。
友達の恭子はサボりの為貸していたノートは提出できず。その代わりに放課後雑用。
恭子のやつケーキでも奢ってもらわないと!
やっと帰ろうとしたらチャリがパンク…
どうしてこう嫌な事ばかり起こるのよ!!
私が何か悪い事しましたかぁ!?もうため息しか出てこない。
暑い日差しの中チャリを引きながら30分以上かかる道のりを歩きやっと到着。


「南!」

玄関の前に立っていた男の人が声をかけた。
気分最悪な上に極めつけはこれですか…今日は悪魔でもツイてるかな?
そのまま門に入り自転車を片付ける。

「おい!無視すんなよ。話ししたくて」

家の鍵を開けると男は手を掴んだ。

「南!頼む聞いてくれ」

私は手を振り払い睨みつけた。

「私、話すことなんてない」

「俺お前の事本気なんだ。別れるなんて言わないでくれよ」

しょうもない男に構ってると、こっちが頭悪くなりそう。
無視して玄関を開けた。すると男は私の腕を掴み壁に押し付ける。

「ちょ…イタッ!」

「なぁ!頼むよ!!」

男は私のあごをつかみ唇を奪おうとした。

ばしっ!!!

キスよりも先に高い音が響く。私が力いっぱいビンタしたのだ。

「いい加減にして!!」

もう頭きた!話ないって言ってんのに!!

「本気?本気だったら浮気なんかしないよ」

「それはっ!酔った勢い…で!!おっ、覚えてないんだよ!それにっ今は」

男は叩かれた頬を押さえながら訴えた。

「酔って覚えてなかったら何してもいいわけ?それに私あんたと別れて後悔してない。だってあんたの事好きって思ったことないもん」

「機嫌直せよ!!俺が全部わるかったよ!!」

男は頭をさげる。
話の通じないアホ男だな。私は低い声で口を開く。

「あんたのセックスでイケたことないの。可哀相だから演技してただけ。この下手くそ」

男はショックで思考停止状態だ。

「わかってもらえた?私の前に一生現れないでね」

子供に言い聞かせるように微笑みかける。私は男に背を向け家に入った。


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