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鎮魂
【SM 官能小説】

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鎮魂(その2)-4

あの人は、楽しんでいたのだ…私がそのナイフの光沢に、喉元から込み上げるような快感を少し
ずつ感じ始めることを…。
私の唇から頬、そして首筋を撫でる氷のように冷たいそのナイフの刃…その無機質な金属の表面
が蒼い胸の膨らみを這い、薄桃色の乳首にその先端が触れようとするときの研ぎ澄まされた透明
な体の疼き…。


 あの人の瞼の裏に漂う淫虐な血…それはあの人の脳髄から溢れた腐爛した血なのだ…
 

そしてあの人は、白いソックスの上から私の足首に接吻をした。そしてスカートの中をまさぐり、
私の白い太腿にその刃をあてた。まるでその素肌を舐めるように内股に強く刃物の腹を押しつけ、
ゆっくり撫でた。


 …雪肌のように綺麗で柔らかい肌だ…


あの人はそう言いながら、そのナイフの表面を私の内股に這わせるように少しずつ太腿の付け根
をなぞった。そしてまだ淡い淫毛を包む白いパンティの恥丘を尖ったナイフで撫であげる…。


閉ざされた薄い膜が裂かれたように、凍った淡い淫汁が熔け出し、下腹に泡のように広がるよう
だった…。


そして、あの刃物の先で私の秘裂を刺激されるとき、むず痒い欲情が彷彿と子宮の中から湧き上
がってきたのだった。尖ったナイフの先に、私が淫猥な欲情をそそられるようになったのは、確
かにあのときからだった…

私の股間を覗き込むように、あの人は私の白い太腿の付け根からゆっくりとその陰唇をほぐすよ
うに、私のパンティを切り裂いていった…。そして少しずつ露わになる薄い淫毛さえ、そのナイ
フの尖った先に絡めることを楽しんでいたのだ。


 …ああっ…


 あのとき、私は蕾を開き始めていた…初めて蜜色に濡れることを知ったのだ。



引き裂かれた下着…あの人は、満足するようにその登山ナイフをテーブルに置くと、その掌でゆ
っくりと秘丘からその柔らかい私の太腿を撫でた。私の腿肌を白い指先が淫猥に蠢くようにねっ
とりと撫でる。蕩けるように柔らかいそのペ○スのような指に私の下半身が痺れるように小刻み
に震えた…


やがてあの人の指は、私の薄絹のような繊毛を靡かせるように、花弁を淫猥に掻き分け、その柔
らかい肉の割れ目をまさぐるのだった。


私は、あの人の指の淫靡な感触に刺激されるように熱っぽく嗚咽を洩らし始めた。ようやく弛み
始めた薄桃色の割れ目を揉みほぐすように上下に擦られ、しだいに潤みをもった私の秘肉は、小
刻みに震えながら甘美な肉悦を感じ始めていた。


あの人は、薄い笑みを唇に湛えながら私の秘所を甘い指で執拗に弄くる。そして解きほぐされた
桜貝のような肉襞がひくつき、まるで成熟した女のような甘い蜜汁を漏らし始めるのだった。

 
 いや…私はあの人に、そうされることを、ずっと望んでいたのかもしれない…





あの夢の中の廃墟となった僧院の地下の牢獄…


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