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密心
【ファンタジー 官能小説】

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密心〜みそかなれど〜-5

「わちき………甘味の君を、旦那さまを好いておりんす」

牡丹花魁の胸に包まれ口にだせば……不思議と落ち着いたように気持ちは柔らかに温かに……そうなるような心地がした


私には蔵ノ介さまは、まはに神様のような方だった


一生生涯一度と決めてもよい

誓ってもよい

あの方が好きだと胸をはれる



「ふふっ……わかっておりんした。ようやっと、色々認めなされんしたか。……みそかのあほう!ホンっに自覚すんの待ってたら、待ちすぎで萎びれそぉやったわぁ」


抱きつきあったまま、けたけたと笑われる声が耳元を掠め撫でてゆくのをくすぐったく感じながら……この花街で

ここで蔵ノ介さまを待とう

そう決意しながら、牡丹姐さんと共におかしくもないのに笑い転げて、他の姐さん方にも笑いがうつってしまったように

鈴が鳴るように皆で笑いあった

久々に陽気な空気が蜜花世に満ちる日のこと


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