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SFな彼女
【SF 官能小説】

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SFな彼女 -Sullen Face編--5

3. 残ったアト

「カエデさん、素敵ですよぉ……もっと、もっと乱れて」
「んッ……やあッ、やああッ」
ショーツの中に手を入れて、ユズリハは榊の秘所をもてあそぶ。
榊は喘ぎを漏らしながら、ひしとユズリハの肩に掴まっていた。
上気した榊の表情は、普段の榊からは想像できないほどいやらしい。
甲高い嬌声は、俺の耳朶を刺激した。
やがてユズリハは手を止めると、ぐったりした榊と共に俺のベッドになだれ込む。
榊を組み敷き、激しく舌を絡めるユズリハ。
巧みに着ているものを脱がしながら、指や舌で榊をせめていた。
そして悲しきかな、その間俺は完全放置。
もっとも、二人の絡みを見飽きることはなかったが。
「あッ、ダメッ……やぁ……!」
ぐちゅぐちゅと聞こえる音に、俺は再び息を呑んだ。
そんな俺の傍ら、ベッドの下に次々と落とされる、榊の服。
例の薄い水色のショーツには、染みができていた。
(うあ……ヤバイ。これはヤバイ)
こんなものを目の当たりにして、勃つなと言われるのは無理な話だ。
俺はポケットに突っ込んでいたゴムを掴む。
そして上を脱ぐと、絡み合う二人の間に割って入った。
「あんッ……マサキさまぁ」
不服そうな声を上げるユズリハに苦笑し、俺は言う。
「そんな顔すんなよ。俺だって、こんなの見てるだけってのは辛いんだぜ?」
そしてちらりと、仰向けで息を荒げる榊を見やった。
榊も俺に気付いた様子で、俺を黙って見つめている。
俺は、こいつに何を言われるかと心臓をバクバクさせていた。
「梅本……」
榊が小さく呟くように言った。
「み、見ないで……」
真っ赤にした顔で、潤んだ瞳で、さっと胸を隠す榊。

――ちょっと待ってくれ、これは一体誰なんだ。
なあ、おい。いつもの仏頂面はどうしたっつーの!
「榊……」
俺はごくりと息を呑んで言った。
「して、いいか」
すると榊は小さくこくんと頷いた。
だああッ、だから、これは誰なんだ!?
これが榊だっていうのか?
あの高慢で、仏頂面で、愛想のあの字も可愛げのかの字もないようなあの女か?
俺は半ば混乱していた。
「マサキさまぁ。そうしたら、ユズリハはカエデさまを後ろからせめてあげますのでぇ」
ユズリハは俺の肩をぽん、と叩き、服を脱ぎながら言った。
「気持ちよくさせてあげて下さいねぇ」
にっこりと笑みを浮かべてユズリハは言うと、宣言通り榊の後ろから胸を鷲掴んだ。
「あんッ!」
「カエデさまの反応、楽しいです」
楽しげに笑い、ユズリハが榊の耳を食む。
俺は榊の頬に手を這わせ、おそるおそる言った。
「……い、いいのか」
再び榊はこくんと小さく頷いた。
俺はそれを合図に、榊の秘所を指でそろりと撫でた。


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