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ジャム・ジャム・ジャム
【SF その他小説】

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トースト・トースト-3

「ご飯、食べられなくなっちゃうでしょ」
「………」
ぱちりと目を開け、飛び込んできたジャムのアップに、思わずエイジは顔を逸らした。
分かってんの、と憤ったようなジャムの声には、はいはいとおざなりな返事をする。
エイジは立ち上がってダナを見やった。
彼はもう怒っていない様子で、エイジに向けて笑みを浮かべる。
もっとも、その笑みは彼の強面のせいで、凶悪なものにしか見えなかったが。
「わ、悪かったな」
「いいのよォ、アタシも最近どうも怒りっぽくていけないわァ」
鷹揚に応じ、ダナはチョコレートを手に取る。
「……誰に、やるんだ?」
ふとしたエイジの疑問に、ダナは言った。
「ジョナの親父さんに、ドマの親父さんでしょ。バスタ・カフェのマスターと……ジャムの分かしら」
指折り数えるダナに、ジャムが首を傾げる。
「ひとつ、忘れてない?」
その言葉にダナがああ、と思い出したように言った。
「大事な人を忘れてたわ」
ダナは懐からメモ帳とペンを取り出して、書き留める。
「ダイね」
「ダイ? エイジは?」
ジャムがちらりとエイジを見やると、彼は不貞腐れたようにそっぽを向いていた。
そんな彼の様子を見てダナが笑う。
「エイジはね、チョコレート食べられないのよ」


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