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ジャム・ジャム・ジャム
【SF その他小説】

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レッド・レッド・レッド-4

「リム、あたしの一生のお願い」
「……お嬢様」
ジャムの言葉に、リムは深く溜息を漏らす。
そして彼女は、その顔に微笑を刻んだ。
「きっと、わたしが何を言っても、あなたの考えを変えることは無理なのでしょう」
リムは左ポケットをごそごそやりながら言った。
「お屋敷やスクリーンの中のお嬢様と、今この場で夢を語るお嬢様。どちらが幸せそうかは、一目瞭然です」
そして彼女は鍵を取り出すと、エイジとダナの元まで歩いて行く。
「けれど」
リムはその鍵で牢を開けながら言った。
「あなたを危険に晒すわけにはいきません」
ジャムは口を横に結び、リムの言葉を聞いていた。
「かと言って、お屋敷の仕事があるわたしが、あなたにずっとついているわけにも参りません」
もっともわたしや屋敷の者がついているのはお嫌でしょうけれど、とリムが続けた。
「………」
彼女は牢の扉を開け、出て来たエイジとダナを見やって言った。
「お嬢様がこの者達を信頼しているのなら、ボディガードを任せようかと思うのですが」
「ボッ!?」
その言葉に思わずエイジが素っ頓狂な声を上げる。
「ボディガードォ!?」
「……不満、ですか?」
リムがエイジを睨み付けた。
不満というか、何というか。
ジャムは既にエイジとダナと同じトレジャーハンターチームのメンバーだ。
メンバーである以上、その身に危険があれば互いに守り合うのは当然のこと。
「別に、不満てわけじゃないけど……」
ボディガードという言い方は何となく歯がゆかった。
エイジが言葉を濁すうちに、リムがジャムに同意を求める。
ジャムは笑いながら言った。
「ふうん、エイジとダナがあたしのボディガード? 従者って解釈してもいいの?」
「お前な……調子に乗んなよ」
ジャムの言葉に、エイジが青筋を立てながら拳を震わせた。
そんな彼らの様子を見て、やれやれといった様子でダナが肩を竦める。
ダナがエイジにそっと耳打ちした。
「まァまァ。オーケーって言えば、ボディガード代貰えるかもしれないわよ?」
「む……」
うっかりするとそのことを忘れてしまいそうだが、ジャムといえば、惑星プロヴァンスの富豪ミナック・ド・マーマレイドの一人娘。
その彼女のボディガードともなれば、報酬の方も――
「「むふふふふ」」
「な、何よ」
怪しげに笑う二人を遠巻きに見つめ、ジャムは口元を引き攣らせた。
その時だった。


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