想いのいきつく果て-6
「紘子、お互い写メおくろか」
「だよね、知りたいよねお互い・・・でもなんか怖いな・・・」
「それは俺も同じやで。紘子が俺のこと気に入らんかったら悲しいしな。」
「でも、知りたいよね・・・」
「じゃあ俺から送るから正直に言ってや。ほな切るで。」
すぐにメールが送られてきた。
私は高鳴るおもいを抑えつつメールを開く。
そこには、金髪の綺麗な顔立ちの男の子が、誰に向かってなのかこっちを睨んでる。
一見クールというか、怖いというか・・・
24歳という実際の年よりは落ち着いて見られるような感じだ。
金髪・・・
少し苦手だけど、でも、決して嫌いな顔じゃない、どちらかといえば好きな顔かもしれない。
『今度は私が送らなきゃ・・・やだな。』
私はどちらかといえば可愛いタイプではない。
今までも何度となく『冷たそう』やら『高飛車っぽい』やら言われてきた。
でも送らなきゃ始まらない。
私は人妻であることも忘れ、ドキドキしながら写メを送った。
しのからメールは来るだろうか、不安になりながら携帯をつかむ。
待ってる時間がとてつもなく長く感じる。
携帯がなる。
しのからのメールだ。
『開くのが怖い・・・・・』
思い切って開くとそこには・・・
『紘子、可愛いやん。俺が思ったとおりやで。』
すぐに電話がなる。
「いま平気か？」
「う、うん。」
「紘子、めっちゃ会いたい。めっちゃ好みや。
俺がこんなん言うん珍しいんやで」
「うん。」
私はドキドキしすぎて何て言葉を返したらいいかわからない。
「紘子はどおなん？」
「どおって？」
「俺のことどおやった？」
「どおって・・・金髪なひとはちょっと苦手だけど」「だけど？」
「か、可愛いかな」
恥ずかしくて心にもないことを言ってしまった。
「可愛いって・・・いまだかつてそんなん言われたことないわ」
「そ、そお？」
「他には？」
「もてそう・・・・」
「紘子にはもてそう？」
「え・・・う、うん。」
「まあええわ。会えばわかるしな」
「・・・・会うのかな・・・」
「紘子はどうなん？俺に会いたくないん？」
「・・・会いたいです」
心からそう思った。
「本心やな？なら会えるで。」
実際２人が会うまでそう時間はかからなかった。
あれから一週間・・・
私は今、伊丹空港にいる。