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ある季節の物語
【SM 官能小説】

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ある季節の物語(夏)-3

 …でね、あの山荘の私たちの部屋には鉄の檻まであったのよ…

 …なんだ、それは…ああ、あれか…檻に女を入れて監禁するってやつか…

  ユキヒロのどこまでも健康的な舌が私の淫毛をゆっくり掻き分ける。


 …それで、その檻に由美は入れられたの…

 …入るわけないじゃない…と、私は窓の外の青い空に浮かぶ入道雲に目をやる。


 感じない…なぜか、私の中が潤ってこないのだ。久しぶりに会ったユキヒロの舌が、執拗に
私の淫唇を愛撫しているというのに…。
 あの頃、ユキヒロに優しく抱かれ、その挿入されたペ○スに烈しく腰を振り、溺れきったとき
のあの私の体はどこへ行ったのだろうか…。


 夫との最初の夜、縛られた私はベッドで太腿を開かされ、その性器をじっくりと夫に眺め尽く
されたのだった。その夫の目のどろりとした窪みに吸い込まれるように私の中が、ぐっしょりと
濡れた。初めての経験だった…。


 そしてどれくらいの時間だったろうか…
 縛った私の体をあの男は執拗に弄くり続けた。男の唇の先端で、まるで鴉の嘴で啄まれる
ように乳首を突かれ、内腿を撫でられ、ふわりとした繊毛を指先に絡めながら、陰部を卑猥に
掻かれたのだった。

 じわじわと私の体の中から、ユキヒロと体を重ねるときとは違う別の何かが、炙り出される
ような快感だった。
 それはまるで、渇いた私の洞窟の中に澱んで沈殿した固形物が、淫猥な潤みとして息を吹き
返すような快感だったのだ。


 そして私は、その縛られた体を熱くしたまま檻に入れられたのだ。尻肌から伝わる錆びた鉄床
の冷たい感触…。私は膝をたて太腿をよじり、陰部の疼きに体が狂おしいほど熱くなっていた。


 ユキヒロの舌が私の秘裂の中に差し込まれる…そう言えば、私はいつから体のすべてをユキヒ
ロに晒すことに恥ずかしさを感じなくなったのだろうか…


 夫は、檻の中の縛られた私をただ煙草を吸いながら眺めていただけだった。陰部の疼きに火照
った体を悩ましげによじる私を、夫は物憂く光る眼球で見ていただけだった。
 いや…夫は、私が夫のものを欲しがり哀願するのを、薄笑いを浮かべながら待っていたのだ…。



 そして数十分が経ち、一時間が経ったときだった。私は急に尿意をもよおしてきたのだった。


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